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生誕の災厄(新装版) | E. M. シオラン

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ルーマニアが生んだ悲観の思想家シオランによる、「生誕こそが災厄である」とするアフォリズム集(思想や真理を鋭く簡潔に表した文章が並ぶ表現形式)。パッと開いて読んでみると、悲観的な言葉にズバッと真理を突かれたような気がする、そんな本。例えば「肝心なことはひとつしかない。敗者たることを学ぶ−−これだけだ。」とか。


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ただひとつの、本物の不運は、この世に生まれ出ることだ。──「暗黒のエッセイスト」が放つ、独特のユーモアと強烈な皮肉に満ちたアフォリズムに、読者は一瞬にして呑みこまれる。静かに読み継がれてきた、「異端の思想家」シオランの〈奇書〉を新装版で刊行。


若い世代の読者に向け、装丁・組版をリニューアル!!

★1976年刊行版からの変更点
・全面新組
・旧字体や送りがななどを、読みやすく改める
・水戸部功さんによる装丁


あまりにも完全な地獄は、楽園と同じように不毛である。

あらゆる思想は、損なわれた感情から生まれる。

一冊の本は、延期された自殺だ。


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【著者】E. M. シオラン(E. M. Cioran 1911~1995)
ルーマニア生まれの作家、思想家。1937年パリに移り住み、後年はフランス語で数多くの著作を残した。『歴史とユートピア』によりコンバ賞を受賞。著書に『絶望のきわみで』『思想の黄昏』『告白と呪詛』(以上、紀伊國屋書店)、『崩壊概論』『苦渋の三段論法』『実存の誘惑』『時間への失墜』(以上、国文社)ほか多数。


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四六判 ハードカバー 336ページ


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