-
小さなユリと | 黒田三郎
¥1,760
ーーー (出版社による紹介) 現代詩史に残る傑作詩集を完全復刻。詩人と、小さな娘、ユリとのかけがえのない日々。 黒田三郎(1919-1980)の名は「詩の作者」として国語の教科書に度々あらわれます。「紙風船」「支度」「夕方の三十分」などの詩は平易で、親しみやすく、それでいながら、詩の美しさを子どもたちに伝えます。詩集『小さなユリと』は 1960年に昭森社より刊行された、現代詩史に燦然と輝く一冊です。父親と3歳の娘の日々を描いた 12 篇はどれもあたたかく、いつまでも心に残ります。弊社は 2015年にこの小さな詩集を、できるかぎり当時の形のまま復刻いたしました。装画は娘、ユリさんによるもので、解説は荻原魚雷さんが書いてくださいました。長く品切れていましたが、読者のリクエストにこたえて重版いたしました。 詩を読むよろこび、詩集を持つよろこびが味わえる1冊です。 ーーー 四六判 ハードカバー 64ページ 送料:300円
-
美しい街 | 著/尾形亀之助 , 画/松本竣介
¥1,760
ーーー 版元 夏葉社さんによる紹介文 ーーー 戦前の詩人、尾形亀之助の選詩集です。 この素晴らしい詩人をどう伝えればいいのか、 いつも迷うのですが、 眠らずにいても朝になったのがうれしい 消えてしまった電燈は傘ばかりになって天井からさがっている 街が低くくぼんで夕陽が溜っている 遠く西方に黒い富士山がある というような短いを詩をいくつも残しています。 哀しみがあって、さみしさがあって、笑いがあって、 凛とした孤独がある。 何回読んでもあたらしさを感じる詩です。 読む人の孤独を支えてくれるような詩でもあります。 『美しい街』では尾形亀之助の初期から晩年まで 全作品のなかから55の詩を選んでいます。 作品の合間々々には、同じ時代に活躍した夭折の画家、 松本竣介のデッサンが入ります。 巻末には、尾形亀之助を一番好きな詩人だという 能町みね子さんの書き下ろしエッセイが収録されます。 こちらもぜひ読んでほしいです。 弊社の社是どおり、何度も読み返せる本だと思っています。 ぜひ書店店頭でご覧になってください。 版型:四六判上製変形 頁数:176頁 送料:300円
-
旅は老母とともに | 伊藤礼
¥2,750
ーーー (出版社による紹介) 伊藤整の次男、伊藤礼さん(1933-2023)は自転車にまつわる『こぐこぐ自転車』や『大東京ぐるぐる自転車』などのエッセイの書き手として知られています。還暦を過ぎてロードバイクに乗りはじめ、全国各地を旅した顛末を描いたエッセイは抱腹絶倒で、そこには旅の魅力と、融通無碍な礼さんの文章の魅力があります。本書にはその自転車にまつわるエッセイも収録されていますが、中心となっているのは家族のこと、とりわけ、父・伊藤整のことです。といっても、堅苦しい話はほとんどなく、ユーモアたっぷりに昭和の文豪の姿を描いています。礼さんの筆をとおして眺める伊藤整は人間味にあふれ、読む者の記憶にくっきりと残ります。伊藤整や自転車に興味がなくても、おもしろい読み物を読みたいという読者におすすめできます。装画は南伸坊さんです。 ーーー 四六判 ソフトカバー 384ページ 送料:300円
-
長い読書 | 島田潤一郎
¥2,530
吉祥寺のひとり出版社夏葉社の代表、著書も多く、その語りかけるようにスッと入ってくる文章のファンも多い島田潤一郎さんの読書にまつわるエッセイ集。ご本人曰く「力作」とのこと。個人的にも刊行を楽しみに待っていた一冊です。 ーーー (出版社による紹介文) 小説を読みはじめた子ども時代、音楽に夢中でうまく本が読めなかった青年期から、本を作り、仕事と子育てのあいまに毎日の読書を続ける現在まで。 吉祥寺のひとり出版社「夏葉社」を創業し、文学をこよなく愛する著者が、これまで本と過ごした生活と、いくつかの忘れがたい瞬間について考え、描いた37篇のエッセイ。 本に対する憧れと、こころの疲れ。ようやく薄い文庫本が読めた喜び。小説家から学んだ、長篇を読むコツ。やるせない感情を励ました文体の力。仕事仲間の愛読書に感じた、こころの震え。子育て中に幾度も開いた、大切な本…。 本について語る、あるいは論じるだけではなく、読むひとの時間に寄り添い、振り返ってともに考える、無二の散文集。 「ぼくは学校の帰りや仕事の帰り、本屋や図書館で本を眺め、実際に本を買い、本を読んだあとの自分を想像することで、未来にたいするぼんやりとした広がりを得た。」 ーーー 四六判 ハードカバー 256ページ 送料:300円
-
私の小さな日本文学
¥1,760
ソウルでひとり出版社と独立書店を営む編者が、メジャーマイナー関係なくおもしろいと思った作品をセレクトした「日本の文学おもしろいなあー!と思えるアンソロジー」。文庫判ハードカバーの美しい本で、まだ知らない日本文学に出会いたい。 文庫サイズ ハードカバー 204ページ 送料:300円
-
誕生日のアップルパイ | 庄野千寿子
¥2,420
作家・庄野潤三の妻 庄野千寿子さんから長女の夏子さんへの37年間・130通の書簡集。美しい装丁。夏葉社刊。 ーーー (出版社による紹介文) 庄野潤三(1921-2009)が残した小説のほとんどには、作家の家族が登場します。彼らは明るく、快活で、ユーモア精神にあふれ、ときに作家に小説の話題を提供し、ときに小説の主人公となります。子どもたちの生命力があふれる初期の作品もいいですが、老夫婦の日々を描いた晩年の連作もまた、庄野文学の大きな魅力といっていいと思います。なかでも、作家の生活を陰でささえる千寿子夫人(1925-2017)は、連作のなかで特別な存在です。 本書はこれまで発表されてこなかった千寿子夫人から長女夏子さんへの書簡です。手紙をいろどるたくさんの料理と、娘への感謝の気持ちを綴った数々の手紙は庄野潤三の文学そのもので、読んでいるこちらも幸せな気持ちになります。手紙は昭和48年に始まり、作家が亡くなった2009年に終わります。日々のよろこびを反芻するために綴った、家族の些細な記録は、庄野文学を読み解くヒントであり、同時に、毎日の生活を楽しむためのヒントになっています。 ーーー A5判変形 仮フランス装 224ページ 送料:300円
-
上林曉傑作小説集 星を撒いた街 | 上林曉
¥2,420
ーーー (出版社による紹介) 市井の、私の、小さな世界を端正な文章で描き続けた作家、上林曉(かんばやし・あかつき)。そのかなしくて、美しい小説世界。既刊の撰集、文庫本に収録されていなかった作品のなかから、八編を精選。 ーーー 四六判 ハードカバー 240ページ 送料:300円
-
『古本屋 タンポポのあけくれ』片岡千歳
¥2,860
高知市で1963年から2004年まで営業していた古書店『タンポポ書店』の店主による随筆集。自費出版で部数は少なかったものの古本好きには知られていたという本を夏葉社が復刊。 「〝お前は何のために高校へ行きたいのか〟〝高校へ行かなくても勉強はできる。 本を読みなさい。岩波文庫の後ろのページに、世界の古典の目録が出ている。 あれを全部読んだら高校卒、いや大学卒にだって負けない〟 先生は教えてくださいました。私は岩波文庫の目録全部は、とても読めませんでしたけれど、 岩波文庫を手にした時は、目録まで読んで、古典と言われる本の名前を覚えました。 古本屋をやってこられたのは、先生にあの時教えて頂いた、岩波文庫のおかげです」 「こういう心の美しい店主の生き方に、とても惹かれるのです」「心にずっと残る、あたたかな1冊です」と夏葉社の島田潤一郎さん。 函入りの美しい本です。 ーーー 四六判 函入 320ページ 送料:300円
-
ふたりっ子バンザイ | 石亀泰郎
¥2,200
成長していく兄弟の様子を撮影した、小さな写真集。写真家である父の眼ざしは、永遠とよびたくなるように、いつまでもみずみずしい。一九六五年にこども部屋社から刊行されていたものを復刊。 新書判 ハードカバー 120ページ 送料:300円
-
移動図書館ひまわり号 | 前川恒雄
¥2,200
本の可能性。「本と町」の可能性。市民に与える図書館から、市民とともにある図書館へ。日本の公共図書館を変える原動力になった、東京都の日野市立図書館は、 どのようにして作られたか。初代館長が書きつづった感動的な記録。一九八八年に筑摩書房から刊行されていたものを復刊。 四六判 264ページ 送料:300円
-
昔日の客 | 関口良雄
¥2,420
尾崎一雄、上林暁、三島由紀夫ら文学者たちに愛された東京・大森の古本屋「山王書房」の店主による、古本と古本屋と文学を愛するすべての人に送るエッセイ。昭和52年に刊行され、その後長らく絶版になっていたものを吉祥寺の一人出版社 夏葉社さんが復刊。著者関口良雄さんの息子さんによる、復刊を喜ぶあとがきを読んでいるだけでグッときてしまいます。美しい造本も堪能していただきたいです。 四六判 ハードカバー 232ページ
