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世界ぐるぐる怪異紀行
¥1,562
9名の文化人類学者が世界各国地域の調査地で見聞きした怪異を紹介。各国の人の怪異への接し方や、その背景にある意味とは。異文化への知的好奇心をくすぐり、自分の世界「だと思っていたもの」に変化が起きるような1冊。「14歳の世渡り術シリーズ」新刊。 ーーー (出版社による紹介文) 「わからない」ものはどうしてこわいのか。文化人類学者たちが世界各国の怪異をどのように受け取り、紐解くのか。自分の常識がみるみるうちに変化していく、恐ろしくも楽しい世界へご案内。 【目次】 はじめに 1 村津蘭「ベナンの妖術師」…ベナン 2 古川不可知「ヒマラヤの雪男イエティ」…ネパール(クンブ地方) 3 藤原潤子「どうして「呪われた」と思ってしまうの?──現代ロシアの呪術信仰」…ロシア 4 近藤宏「かもしれない、かもしれない……」…パナマ東部(中南米) 5 福井栄二郎「ヴァヌアツで魔女に取り憑かれる」…ヴァヌアツ(アネイチュム島) 6 平野智佳子「中央オーストラリアの人喰いマムー」…オーストラリア(中央部) 7 奥野克巳「幼児の死、呪詛と猫殺しと夢見」…ボルネオ島(東南アジア島しょ部) 8 川口幸大「鬼のいる世界」…中国(広東省) 9 イリナ・グリゴレ「映像によって怪異な他者と世界を共有する方法──ジャン・ルーシュの民族誌映画が啓く新しい道」…日本 ーーー 四六判 ソフトカバー 192ページ 送料:1562円
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RITUAL――人類を幸福に導く「最古の科学」 | ディミトリス・クシガラタス
¥2,420
ーーー (出版社による紹介文) 世界を変えるための「最古の科学」が「儀式」だった!火渡りの祭礼から卒業式まで、儀式の秘密と活用のヒントを探究する空前の書 生活や価値観が猛スピードで変化する現代。昔からある「儀式」は単調で、退屈で、無意味にみえる。でも、ほんとうに? 認知人類学者の著者は熱した炭の上を歩く人々の心拍数を測り、インドの祭りでホルモンの増減を測定。フィールドに実験室を持ち込んで、これまで検証されてこなかった謎めいた儀式の深層を、認知科学の手法で徹底的に調査する。ハレとケの場、両方にあふれる「儀式」の秘密と活用のヒントを探究する空前の書。 ーーー 四六判 ソフトカバー 368ページ 送料:300円
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『YOKOKU Field Notes #01 台湾:編みなおされるルーツ』
¥1,320
コクヨ株式会社のリサーチ&デザインラボ「ヨコク研究所」が刊行する『『YOKOKU Field Notes』の第1号が入荷。台湾で様々な活動を営む人々を取材したとても興味深い一冊。コラムも充実。台湾に興味がある方は必読かと思います。写真もデザインもグッドです。 ーーーーー 日本・鹿児島でのフィールドリサーチに端を発しその流れを継ぐ〈YOKOKU Field Notes〉第1号となる本書では、外来文化に翻弄されてきた複雑な歴史を背負う台湾をフィールドに、人々が共に生きるための拠り所となる「ルーツ」を問いの切り口として、5つの事例を巡ります。 ・老朽化した台北の巨大団地街一体に根付き、受け継がれる福祉活動の現場〈南機場〉 ・花蓮の東海岸を舞台に、”魚育”から台湾の海洋食・漁業に光を当てる〈洄遊吧(FISH BAR)〉 ・教師, 親, 生徒という立場が流動する、原住民語のみの実験学校〈Tamorak 阿美語共學園〉 ・アミ族の規範と青年同士の協働のあわいで催される音楽フェスティバル〈阿米斯音樂節〉 ・バンド活動の傍ら農家として地元・旗山のバナナ産業に根ざす〈台青蕉樂團(Youth Banana)〉 これら台湾各地に点在する新たな営みの断片を捉え、変えられない本質としてのルーツに対峙し、自らの存在の意味と居場所を編み直そうとする人々の活動を手がかりに、ルーツの構築可能性について考えます。 ーーーーー ■ 目次 ◎ リサーチの概要 ◎ コラム :台北、市井の生活者より──台湾社会にふれる7つの主題 ◎ 本編 :編みなおされるルーツ 事例1:南機場地区・忠勤里 都市の人生を養い継ぐ 事例2:洄遊吧(FISH BAR) 渦巻く海への感懐 事例3:Tamorak 阿美語共學園 言葉の焚き火を囲んで 事例4:阿米斯音樂節 境界を揺らす “民族” の複音 事例5:台青蕉樂團(Youth Banana) 故郷の根茎が紡ぐ詩 ◎ 編集後話 ーーー B5判 厚さ約8mm 120頁 送料:300円
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『人間は料理をする』上下巻セット | マイケル・ポーラン
¥5,720
当店でもロングセラー、「料理をすること」の本質に迫る名著。人類は料理と共に進化し、文明を築いてきた、しかし加工食品を買い料理をしない人が増えてきた、このことは人類に重大な影響を及ぼすのではないか?著者は料理修行に出かけ、その体験を通して多くのことを発見する。実践と深い教養に裏打ちされた刺激的な本。しばらく出版社品切れになっていましたが、このたびめでたく重版され約1年半ぶりに再入荷。『COOKED 人間は料理をする』のタイトルでNetflixのドキュメンタリー作品にもなっています、そちらも合わせてどうぞ。 ーーーーー 『人間は料理をする・上 火と水』 キッチンは自然界への魔法の扉だ。人類は料理のおかげで高度な文明を築けた。加工食品はやめて料理をしよう。著名なフードジャーナリストが自らの料理修業を通じた多くの気づきを語る。上巻「火と水」はバーベキューと煮込み料理に挑戦。 四六判 ハードカバー 270ページ --- 『人間は料理をする・下 空気と土』 「食文化を歴史的に振り返りながら、人類の進化の鍵をも握っていた料理の本質に迫ろうとする姿勢は「スローフード運動」と同様のカウンターカルチャーと位置付けられる」(島田雅彦氏評)。下巻「空気と土」はパンと発酵食品に挑戦。 四六判 ハードカバー 300ページ ーーーーー 各2860円、合計5720円 送料:300円
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旋回する人類学 | 松村圭一郎
¥1,650
ーーー 文化人類学ってどんな学問? 黎明期の先駆者たちから、ラトゥール、インゴルド、グレーバーまで。繰り返されてきたパラダイム・シフト(=転回)と研究者たちの「格闘」の跡をたどり、現在地を探る。 6つのテーマ(人間の差異、他者理解、経済行動、秩序、自然と宗教、病と医療)を取り上げ、ぐるぐるめぐり歩きながら考える、文化人類学の新しい入門書。 【「はじめに」より】 「文化人類学ってどんな学問ですか?」そう聞かれると、いつも言葉に詰まる。「昔は未開社会といわれた民族を研究していたんですが、いまは病院とか、企業とか、軍隊とか、現代的な場所も対象になっています」。そんな言い方をして顔色をうかがう。納得いかない様子なら、「ただフィールドワークという現場に深く入り込んで調査する手法は一貫しています」などと言葉をたす。 うまくストレートに説明できないのは、文化人類学が何度も大きなパラダイム・シフト(=転回)を経験してきたからだ。研究対象が変わるだけでなく、学問の前提となる理論的枠組みがたびたび入れ替わってきた。その変化は、かならずしも連続的な「発展」ではない。むしろ「断絶」や「亀裂」でもあった。そこには、人類学者たちが先人の築いた基盤やその時代の支配的概念を批判的に乗り越えようと格闘してきた足跡が刻まれている。 (中略) 私たちはいったいどんな世界をつくりだそうとし、現実にどう世界を変えてきてしまったのか。それは、人類学という一学問に限らず、いまの時代を生きるすべての人にとって切実な問いである。人類学の一筋縄ではいかない旋回の軌跡をたどりなおす過程は、その問いへの向き合い方がいくつもありうることを確認していく作業でもある。 ーーー 【目次】 1章 人間の差異との格闘 1 「差異」を問う 2 構造のとらえ方 3 未開と近代 2章 他者理解はいかに可能か 1 他者理解の方法 2 揺らぐフィールドワーク 3 存在論へ 3章 人間の本性とは? 1 社会から個人へ 2 形式主義と実体主義 3 近代への問い 4章 秩序のつくり方 1 法と政治の起源 2 国家と政治 3 国家なき社会 5章 自然と神々の力 1 宗教とアニミズム 2 神の概念 3 自然と人間 6章 病むこと、癒やすこと 1 災いの原因 2 医療人類学の地平 3 ケアの視点 7章 現在地を見定める 1 二分法を問い直す 2 変革と実践の学問へ ーーー 四六判 ソフトカバー 256ページ 送料:300円