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  • 世界への信頼と希望、そして愛 アーレント『活動的生』から考える | 林大地

    ¥4,180

    ーーー (出版元による紹介) 〈この世界に信頼と希望、そして愛を抱いてもよいのだということ――アーレントが『活動的生』を通じて私たちに伝えようとしたのは、このあまりにも素朴な、しかしどこまでも力強い、たったひとつのメッセージである。…全体主義の時代を生きたアーレントこそ、まさにこうしたメッセージを切に求める者だったのではないか。否定されるべきものとして世界が眼前に現われる状況にあって、それでもなお、世界を否定し去ることができなかったアーレントこそ、まさにこうしたメッセージを誰よりも必要としていたのではないか〉 ここに鮮やかで瑞々しいハンナ・アーレント論が誕生した。26歳の著者は、アーレントの主著のひとつ『活動的生』(『人間の条件』ドイツ語版)を、「世界」概念を主軸として、「労働」「制作」「行為」「始まり」「出生」などのキーワードともども、「死」「可死性」「不死性」「記憶」「忘却」「過去」「痕跡」といった一連の視座から読み解き、アーレントの著作全体に連なる核心に近づいていく。膨大な注の書きぶりも併せ、ユニークで開かれた本書は、アーレントの思想をひとつのレンズとして、この世界を新たな目で眺めることをめざした試論=エッセイとなっている。 ーーー 四六判 ハードカバー 424ページ

  • インテンションズ | オスカー・ワイルド

    ¥5,940

    古典的名著として名高い批評集。 ーーー (出版元による紹介) 《だが「人生」は「芸術」を模倣する、「人生」が実際は鏡で「芸術」が現実だと、本気で信じていると言うわけではないのだろう?》《もちろん、本気ですとも。逆説にきこえるかもしれませんが「芸術」が人生を模倣するよりもはるかに多く「人生」が芸術を模倣しているのです》(「嘘の衰退」)この警句で名高い批評集の完全新訳版。 博識と機知に支えられた抜群の語り口で文化の本質を明かす架空対話「嘘の衰退」と「芸術家としての批評家」、ディレッタントの殺人者小伝「ペン、ペンシル、そしてポイズン」、シェイクスピアの舞台芸術論「仮面の真理」の四篇から成る。 ここで試みられるのは「批評そのものの原理の確立で(…)批評というものが持っている近代性の考察でもある」(吉田健一)。 途絶えることなく読みつがれている『ドリアン・グレイの肖像』『サロメ』『幸福な王子』のみならず、ワイルドの文化的影響は、音楽ではジョン・レノンやデヴィッド・ボウイ、日本でも三島由紀夫や澁澤龍彦から少女漫画、現代のクィア文化まで幅広く及んでいる。読み返すに足る古典である。 ーーー 四六判 ハードカバー 304ページ

  • ゆれる水脈 写真 表象のさきに | 中井菜央

    ¥4,400

    ーーー (出版元による紹介) 写真家・中井菜央は、外界のさきに、内界に潜むものを見いだす方法によって、「私とは、世界とはなにか」を問い続けてきた。 世界そのものはけして知られず、カメラは客観的に、人は主観的に、世界を現れ(表象)として捉える。「写真」において、客観と主観は総合され、世界そのものと私そのものを垣間見ようとする。 「水脈」は心の深奥の無意識、「ゆれる」は無意識の非言語の意思表示。それは中井の写真制作の指標であり、その事情は本書でも変わらない。中井は、生きる「水脈」が論理的な整流でも、ただ混乱した流れでもないといい、テキストでは、観念が、記憶が、思いが、その流れを模して構成されていく。 「私」を一般化せず、「私」を「私」のままに、中井は半生と制作経験の記述を通じ、「撮る者にとって写真というものが何であり得るか」を示す。 カメラと写真によって、言葉の外を歩む写真家が、言葉の内へと訪い、言葉によって「写真」を写し出す異色の書。所収のカラー写真46枚は全て撮り下ろし。 ーーー 四六判 ハードカバー 224ページ

  • 洪水礼讃 環境飼い慣らしの人類史 | ジェームズ・C・スコット

    ¥3,520

    ーーー (出版元による紹介) 「スコットはこの最後の書で、研究者にとって最も難しいことに挑んでいる。人間だけでなく、あらゆる生命を包括した歴史をいかに書くか、という試みだ」 リチャード・ホワイト(スタンフォード大学) 「良書は新しい知識を教えてくれる。名著は世界の新しい見方を啓いてくれる。本書は後者だ」 リン・チャン(ハーバード大学) 「川は、長い目で見れば、生きている。生まれる。変化する。流路を変える。海への新しいルートを築く。…擬似的な自然死もする。傷害を受けて殺されることさえある。… 人間の伝記という概念が個人の寿命という視点で考えることを強要してくるのとまったく同じで、川の伝記という感覚は、時間のレンズを拡大して「川の時間」で考えることを求めてくる。… 川というものを、水の流れやシルト、砂、粘土、砂利など、川とよぶすべての要素に依存する生命体のアッサンブラージュ(集合体)として考えるなら、この存在についての概念は、必然的に、すべての支流とすべてのデルタ分流を含むものになる。…こうした事実からは、全体をひとつのシステムと捉える見方が求められる。 川は…アントロポセンやグレートアクセラレーションに関心のある者に、人間が自然のプロセスに介入してきたことの影響、その複雑さも変動性もほとんど理解しないままに制御し、飼い慣らそうとしてきたことの影響について、衝撃的な実例を提供してくれる」(はじめに) ーーー 四六判 ハードカバー 240ページ 送料:300円

  • 人と土地 台湾 1974-1986 | 阮義忠

    ¥3,960

    1970年代から80年代にかけて台湾各地を旅して記録した写真とその写真を解説するエッセイが交互に並ぶ。 ーーー (出版元による紹介) 〈あのころはガイドブックなど一切なく、ただ1冊の「台湾省バス料金表」を頼りに、島じゅういたるところを旅した。わたしはもっぱら終点を目指して探検に行った。終点はたいてい辺鄙な場所にあり、いまだ外からの文明の干渉を受けていない可能性が高いからだ。農業社会は数百年かけて少しずつ変化するものだが、工業化や商業化の歩みは劇的である。都市化の手が伸びる前に、自分と関わる縁を訪ねに急ぎ向かわねば。〉 1974–1986年、戒厳令下の時代に各地を旅し、台湾の原風景のなかに多様なエスニシティをもつ人々が生活する様を記録した阮義忠の代表作「人と土地」シリーズ。〈成長〉〈労働〉〈信仰〉〈帰郷〉の4章で構成される85点の写真に、後年著されたエッセイを付す。 人が生きるとはいかなることか。創作を通じた自身との対話が凝縮した1冊。 ーーー A5 ハードカバー 352ページ 送料:300円

  • 中井久夫 人と仕事 | 最相葉月

    ¥2,860

    ーーー ― 患者にはよく「実験精神」について語った。たとえば、「三日間家に戻ってみよう。三日間なら取り返しのつかないことにはならないだろう?」と提案する。そして、「途中でこれはいかんと思ったらさっさと帰っておいでなさい。まだ少し早いということがわかったから実験は成功さ」「実験に失敗なし」などと患者に告げた。絵や箱庭は患者のことばの添え木となった。 ― 「患者とは、あるいは患者も含めて不幸な人とは、考え、考え、考え、考えている者」であり、認知症の人も統合失調症の人もがん患者も、「考えに考えをつづけています」。 ― 誰もが病気になりうる存在であって、自分たちにも統合失調症の人たちが示す症状が一過性でも起きることはある。だから治療にあたっては症状よりも患者の健康な部分に光を当て、そこを広げていけばいい。慌てずに患者を見守っていなさい──。この疾病観はどれだけ医療者の意識を転換させ、患者やその家族を勇気づけただろうか。 われわれの世界に数々の知恵と言葉とヒントを遺し、2022年にこの世を去っていった精神科医・中井久夫。著者は『セラピスト』(新潮社、初版2014)以後も中井の聞き書きをつづけ、その生涯と仕事を追いかけてきた。 『中井久夫集』(全11巻)の「解説」を大幅に改稿して本書は成った。1960年代前半、精神科医誕生の前後からその死までを軸に、統合失調症やトラウマ研究はじめ医療とケア、膨大な執筆や翻訳、人との付き合いなどをつぶさに記す。詳細な年表付き。 ーーー 四六判 ハードカバー 240ページ 送料:300円

  • テクストの楽しみ | ロラン・バルト

    ¥3,850

    ーーー (出版元による紹介) 「楽しみのテクスト——満足させ、満たし、幸福感を与えるもの。文明からやって来て、文明と決裂することなく、読書の心地よい実践とむすばれるもの」 「歓びのテクスト——放心の状態におくもの、意気阻喪させるもの。読者の、歴史的、文明的、心理的な基底だとか、その趣味、その価値観、その記憶の一貫性を揺り動かすもの」 「テクストの楽しみ。古典。文明。知性。アイロニー。繊細さ。幸福感。伎倆。安全。歓びのテクスト。楽しみは粉々になる。国語は粉々になる。文明は粉々になる」 46の断章から編まれた、“身体の思考”によるロマネスク。テクストを読む=書く主体が、自伝をたずさえてここに戻って来る。「制度としての作者は死んだ」、「テクストは織物である」といった断言でよく知られたバルト後期の代表作が、達意の新訳によって蘇る。 ーーー 四六判 ハードカバー 184ページ 送料:300円

  • 時のしずく【新装版】 | 中井久夫

    ¥3,300

    ーーー (出版元による紹介) 「私の人生は、さまざまな形で私を大きく動かした人々との対人関係の集大成である」。そう記す著者が、あざやかによみがえってくる自らの「記憶」を縦糸に、思い出深い人々との出会いと別れを綴った最新エッセイ集——「これは私の第4エッセイ集ということになる。おおむねは1995年の阪神・淡路大震災以降2002年初めまでのものである。ほぼ60歳代の前3分の2に当たる時期である。あまり世に出回らない雑誌などに載ったものがおのずと集まった。小さい仕事のほうに凝るのは私の癖である」(「あとがき」より) これまであまり語られたことのなかった自伝的な事柄と自らの家系に連なる異能の人々についての省察。震災の傷跡からの奇跡的な復興とその問題点。癒し・ボランティア・家族について広大な地平から見通した諸論考。青春時代に心ときめかした読書体験の詳細と日本語についての透徹した考察。そして、その晩年お互い精神的に深く交歓した須賀敦子や若くして夭折した安克昌をはじめとするかけがえのない師・友人・弟子たちとの交遊。5部構成、全34編よりなる、珠玉のエッセイ集成。 ーーー 四六判 ハードカバー 304ページ 送料:300円

  • 最終講義 分裂病私見 | 中井久夫

    ¥2,420

    分裂病(統合失調症)研究の第一人者・中井久夫さんによる1997年、神戸大学医学部での最終講義。 ーーー (出版元による紹介) 「分裂病は、研究者から転じて後、私の医師としての生涯を賭けた対象である。私は医師としての出発点において、実に多くの分裂病患者が病棟に呻吟していることを知った。…当時、分裂病は目鼻のない混沌とした病気で、デルフォイの神託のような謎だと言われていた。分裂病に取り組んだら学位論文ができないぞと公然と言われていた。幸か不幸か、私はすでにウイルス学で学位は持っていたが、持っていようといまいと、もう少し何とかならないかと私は思った。私は、それまでの多少の科学者としての訓練や、生活体験や、文学などの文化的体験を投入して、何とかこれに取り組もうとした」 1966年にウイルス学から転向して精神科医になった著者は、それまで研究者の数も少なく、治療よりも「不運な人の傍らにいよう」という時代のなかで、本格的に統合失調症の治療に取り組みはじめた。以後30年、統合失調症の回復過程の問題を中心に、一方では「風景構成法」を編みだし、データやグラフや絵画療法を駆使し、他方では病棟などの治療環境も含め、患者との関係のあり方に配慮を尽くして対処してきた著者の活動は、日本の統合失調症研究に「革命」をもたらしたといってよい。1997年3月5日、聴衆で立錐の余地のない神戸大学医学部第五講堂で、文字通りの第一人者がこの30年間を語り下ろした最終講義は「専門」をこえた感動を読者に伝えるであろう。 ーーー 四六判 ハードカバー 174ページ 送料:300円

  • 現代ギリシャ詩選 | 翻訳:中井久夫

    ¥4,400

    二人のノーベル賞詩人を出している現代ギリシャ詩の世界を、精神科医・中井久夫さんによる編・訳で。 ーーー (出版元による紹介) 〈突然、現代ギリシャの詩が私を捉えた。古代の間違いではない。現代ギリシャが、2人のノーベル賞詩人セフェリスとエリティスを初めとする優れた詩の源泉であるという知識はかねてあった。だが遠い世界だった。第一、私は詩人ではない。 若い友人の結婚式のスピーチを考えていた。甘美で格調のある祝婚の詩はめったにない。たまたま英訳エリティス詩集が書架にあった。たちまち冒頭の「エーゲ海」に吸いこまれた。なんとか日本語にした。結婚式のスピーチ代わりにはなる程度のものができた。次のページをめくった。次も。私は魅了された。空と海と鷗と白い島と。乾いた夏と湿った冬と。太陽と裸体とセミと星明りの夜ときつく匂う草と。独特の漁船と生乾きの海藻の香と。そして何よりも風。庭を吹き荒れ、樹を揺るがせ、平原をこうこうと吹く風があった。舞い、ひるがえり、一瞬停止し、どっと駆け出す風のリズムがあった。…… 今なぜ訳に深入りしたのか、ほんとうは自分でも分からない。……貴重な酒のように詩集の残りの少なさを惜しみながら訳して行って、他の2, 3の詩人たちにも及んだのはどうしたことか。……有名な英訳群の後をあわててやり直した現代ギリシャ語による原文読みが息せき切って追い掛けた。私の中にはたしかにリズムが鳴っていた。ほとんど新しい体験だった。30年ぶりであった。……私にはひさしぶりに“私の詩人”に出会ったという感覚があった。〉 (中井久夫) 精神科医の業余に情熱を注いだカヴァフィスの56詩、リッツォス、エリティスの各20詩、セフェリス11詩、シケリアノス1詩。ラテン・アメリカと並んで、今もっとも光っているギリシャ現代詩の精気を捉え、その響きを伝える絶妙の邦訳。 ーーー 四六判 ハードカバー 272ページ 送料:300円

  • カナシイホトケ | 奥山淳志

    ¥3,740

    ーーー (出版元による紹介) 岩手に移住後、カメラを携えはじまった東北の祭礼への旅。そこで目の当たりにするのは、遠い時代の人が創り出し、信じられてきた、神々や仏を迎え送る豊穣な物語が役割を失い、消えゆこうとしている光景だった。 だが、今も変わらぬかたちで祭礼を続ける人たちもいる――北辺の地で死者と共に生きてきた人びとの営み、その地で己の魂と向き合い祈る人の姿。 東北の風景と人の語りが抱く死者たちを想い、今日の死生観を問う17篇。 〈祭礼は人が作り出した「営み」のひとつだ。人は祭礼という「営み」を続けることで精神的な豊かさや強さを培ってきた。しかし、この変わりゆく世界のなかで、「伝統」というだけでこの「営み」が未来永劫続くと誰もが信じているのだろうか。少なくとも僕が見てきた祭礼の多くは「伝統」の前で立ち止まり、逡巡のなかにあるように思えた。もしかして、祭礼は生まれ変わろうとしているのかもしれない。だとしたら、今がその過渡期という気がしてならない。伝統のなかに遠い時代に生きた人の信仰や価値観を見出しながらも、それを捨ててでもそこに代わる新しい何か、この先の世界を生きる人にとって必要な何かを作り出そうとしている時代が「今」なのかもしれない。ただ、現在がそうした時代だとしたら、誰がその終焉を見守るのだろうという問いが僕のなかにはある。誰が受け継がれてきた営みを前にして「役割を果たした、もう十分なんだ」と声を掛け、見送るのだろうか〉(「赤倉の人」より) ーーー A5変型 304ページ 送料:300円

  • 野生の思考 | クロード・レヴィ=ストロース

    ¥5,280

    ーーー 野生の思考La Pensee sauvageは、1960年代に始まったいわゆる構造主義ブームの発火点となり、フランスにおける戦後思想史最大の転換をひきおこした著作である。Sauvage(野蛮人)は、西欧文化の偏見の凝集ともいえる用語である。しかし植物に使えば「野生の」という意味になり、悪条件に屈せぬたくましさを暗示する。著者は、人類学のデータの広い渉猟とその科学的検討をつうじて未開人観にコペルニクス的転換を与えsauvageの両義性を利用してそれを表現する。 野生の思考とは未開野蛮の思考ではない。野生状態の思考は古今遠近を問わずすべての人間の精神のうちに花咲いている。文字のない社会、機械を用いぬ社会のうちにとくに、その実例を豊かに見出すことができる。しかしそれはいわゆる文明社会にも見出され、とりわけ日常思考の分野に重要な役割を果たす。 野生の思考には無秩序も混乱もないのである。しばしば人を驚嘆させるほどの微細さ・精密さをもった観察に始まって、それが分析・区別・分類・連結・対比……とつづく。自然のつくり出した動植鉱物の無数の形態と同じように、人間のつくった神話・儀礼・親族組織などの文化現象は、野生の思考のはたらきとして特徴的なのである。 この新しい人類学Anthropologieへの寄与が同時に、人間学Anthropologieの革命である点に本書の独創的意味があり、また著者の神話論序説をなすものである。著者は1959年以来、コレージュ・ド・フランス社会人類学の教授である。 ーーー A5判 ハードカバー 408ページ 送料:300円

  • フェイクニュースの免疫学 信じたくなる心理と虚偽の構造 | サンダー・ヴァン・ダー・リンデン

    ¥4,180

    ーーー 「5G電波のせいで新型コロナウイルスの被害が拡大している」「あのピザ店は巨大な児童売買組織の拠点だ」「400人以上もの人さらいが村にやってきたらしい」――。これらはすべて実在したフェイクニュースで、一つの共通点がある。それは、どれもが実際に死傷者が出た事件と関係している点だ。いまや、出所不明のフェイクがリアルな被害につながっている。 このような誤情報が次々に伝染して社会にダメージを与える様子は、感染症のパンデミックの情景によく似ている。そして本書によれば、その対策方法もよく似ている――ワクチンを打てばいいのだ! 本書には、人間の認知のしくみと誤情報の性質に基づく「心理的接種理論」の詳細と、それを社会実装する方法が記されている。そして重要なことに、心理的ワクチンは誰もが身近な友人や家族に接種できるという。本書を読めばフェイクを見抜きやすくなるだけでなく、「心理的な集団免疫」の実現にあなたがコミットできるようになる。 SNS全盛、インフォデミックの時代に必携の「心のワクチン」学。 ーーー 四六判 ハードカバー 416ページ 送料:300円

  • ピアノ・ノート【新装版】演奏家と聴き手のために | チャールズ・ローゼン

    ¥3,850

    ーーー 万能でパワフル、しかしもっとも誤解されているピアノという楽器。ピアノの音はどこで作られるのか。指は細長いのが理想?和音はなぜ人を感動させるのか。ベートーヴェンはピアノを使わずに作曲し、モーツァルトはピアノに頼りそれを恥じていた。優れた調律師は優れたピアニストより少ない。コンサート会場の聴衆の咳は何を意味するか。レコーディングで「切り貼り」を目立たなくするコツ。——軽妙なタッチの逸話でローゼンが語るのは、ピアノが19世紀のクラシック音楽を牽引し、そして衰退していった物語だ。 世界的なコンサート・ピアニスト=西洋音楽史と文学に詳しい理論家が、80歳を目前にしてその経験と知恵を結集した、味わい深く痛快なエッセイ。ここにはピアノ演奏の苦しみと歓びが、演奏家、定年でピアノを始めた人、CDでもっぱら聴く人、みんなのために書かれている。 「音楽について物を書く人間で、ローゼンのような才能をもつ者は他にいない」(エドワード・サイード) ーーー 四六判 ハードカバー 256ページ 送料:300円

  • オーケストラ 知りたかったことのすべて | クリスチャン・メルラン

    ¥6,600

    クラシック音楽ファンなら手元に置いてゆっくり時間をかけて読みたい一冊。 ーーー 有機的存在としてのオーケストラ一般というトピックは、これまで書ける人がいなかった。他にまったく類のないこの人間組織の核心にせまる画期的かつ最高に楽しい本を、ここに刊行する。 基本的問題からちょっと気になる小事まで、世界のオーケストラや楽団員や指揮者のあらゆる情報を満載。この600頁に及ぶ「事典的エッセイ」に、ファンは満喫できること間違いないだろう。 たとえば以下のような話題——楽団員はなぜその道を選んだのか、ソロ演奏家の挫折組なのか/オーケストラはどのように運営され、組織図や人間関係はどうなっているか/演奏中ほぼ弾きつづけているヴァイオリン奏者と演奏機会の少ないハープなどの楽器の演奏者の給料は同じなのか/定年までに450回も同じ曲を演奏するというのはどんな経験か/ヴィオラ奏者の思い/ティンパニの役割とは/オーケストラの配置はどのようにして決まるのか/ウィーン・フィルに女性が少ないのは/オーケストラによる響きの違い、にじみ出る国柄の原因は/なぜ指揮者が変わるとオーケストラの音も変わるのか…… 巻末には「主要オーケストラ略歴」「世界の主要400オーケストラ、国別一覧」ほか、膨大な人名索引・楽団名索引付。 「オーケストラを支え、発展させることは、人類の幸福のためにも必要なことである。音楽とは民族間のコミュニケーションを促し、相互理解を深める存在なのだ」 (序文 リッカルド・ムーティ) ーーー 四六判 ハードカバー 608ページ 送料:600円(レターパックプラス)

  • イヤー・オブ・ワンダー 365日のクラシック音楽 | クレメンシー・バートン=ヒル

    ¥4,950

    365日、今日の日付を見てそこで紹介されている曲を聞いてみるという使い方が楽しそう。知ってる作曲家の知ってる曲ばかり聴きがちですが、知らないクラシック音楽と出会えるのは大いに価値があります。文章だけで余計な情報なく紹介されているのも良いですね。 ーーー クラシックを聴いてみたいけれど何から聴けばいいかわからない……そんな人が最初にこの本に出会えたのなら幸運だ。ホールに足を運ばなくても、スマホさえあればクラシック音楽の巨星と呼ばれる作曲家の交響曲も、初めて名前を聞く作曲家の小品も、366の音楽のどれもがバイアスのかからない、フラットな状態で耳と心に入ってくる。 クラシック音楽に浸って人生を過ごしてきた人がこの本から受け取るのは「こんなすごい作曲家がいたなんて! こんな曲を今まで知らなかったなんて!!」という驚きかもしれない。ヨーロッパの極北、アフリカや中南米、インド、日本の作曲家。一人前の音楽家として扱われてこなかった女性作曲家たち。社会の中でマイノリティとして差別にさらされてきた黒人やゲイ、トランスジェンダーの作曲家。21世紀の冒険的な若い作曲家たち…… 中世からルネサンス、バロック、古典派、ロマン派、モダニズム、ポスト・クラシカルに現代音楽まで網羅しながら、電話の保留音でうんざりするほど聞かされてきた曲さえも痺れる音楽に変えてしまう。そんなスーパー・プレイリストの誕生。 ーーー 四六判 ハードカバー 480ページ 送料:600円(レターパックプラス)

  • クロコダイルに魅せられて | 福田雄介

    ¥2,860

    みすず書房っぽくないような、みすず書房っぽいような、いずれにしてもワニがお好きなことが伝わる良い表紙。ワニに魅了され、ワニの専門家になりたいと決意し、本当になってしまった研究者の話。 ーーー 「私が十代のころ、それまで行ったこともないオーストラリアという国で、見たこともない野生のワニの専門家になりたいと言ったとき、学校でも家庭でも本気に受け止める人はいなかった。当然である。ただの思いつきか世迷い言に聞こえただろう。それでも当の本人はそれを我が宿命と確信して、燃え上がるような思いを胸に日本を飛び出してしまった」 (あとがきより) この本は、ワニについての本ではないし、ワニの研究手法を詳細に伝える本でもない。まさにクロコダイルに魅せられて、ワニの将来にすべてを捧げることを心に決めた男の、生きざまを記した本だ。 そんな彼がこれまで手掛けてきたのは、ワニと人間とが安全に共存するための研究であり、野生のワニが美しい自然のなかで生きているいまの世界を未来永劫守っていくための研究である。 オーストラリアの政府機関で野生ワニの保全に全力を尽くす、唯一無二のワニ研究者はいかにして誕生したのか。淡々とした筆致ながらも熱い思いがじっくりと伝わる、ワニ研究エッセイ。 ーーー 四六判 ハードカバー 208ページ 送料:300円

  • つくられた日本の自然 「日本の自然」はどのように語られてきたか | 大貫恵美子

    ¥3,520

    ーーー 「日本の自然」は自然の実態そのものではない。それは自然を表象したものであり、長い歴史のなかで文化的に構築されてきたものである。それはいかにしてつくられてきたのだろうか。 古代日本では稲こそが自然であり、収穫の秋はかなしみではなく喜びの季節だった。『万葉集』『古今和歌集』が育んだ四季概念。武士の枯山水。江戸時代の版画に描かれた富士山、水田、桜。こうした表象を「国有化」し、軍国主義に利用した近代。そして「自然」を消費する現代へ。 「自然」という作為を人類学の視座から描く。 【目次】 序章――人類学理論における「自然」 第一章 日本人の宇宙に住まう者たち 第二章 清らかな水田――奈良時代初期における「日本の自然」の誕生 第三章 農耕民族の四季から文化的に定義された四季へ――奈良時代と平安時代 第四章 「日本の自然」としての枯山水――中世 第五章 「日本の自然」としての水田、桜、富士山――江戸時代 第六章 「日本の自然」の国有化と軍事化――近代 第七章 「日本の自然」の家畜化・商品化 第八章 消費主義の文化的基盤 終章 あとがき 図版一覧 註 索引 ーーー 四六判 ハードカバー 248ページ 送料:300円

  • 明るい部屋 写真についての覚書 | ロラン・バルト

    ¥3,080

    哲学者・記号学者・批評家であるロラン・バルトが写真の本質を掘り下げる。写真論の古典として広く読まれている一冊。 ーーー 《狂気をとるか分別か?  「写真」はそのいずれをも選ぶことができる。「写真」のレアリスムが、美的ないし経験的な習慣(たとえば、美容院や歯医者のところで雑誌のぺージをめくること)によって弱められ、相対的なレアリスムにとどまるとき、「写真」は分別のあるものとなる。そのレアリスムが、絶対的な、始源的なレアリスムとなって、愛と恐れに満ちた意識に「時間」の原義そのものをよみがえらせるなら、「写真」は狂気となる》(ロラン・バルト) 本書は、現象学的な方法によって、写真の本質・ノエマ(《それはかつてあった》)を明証しようとした写真論である。細部=プンクトゥムを注視しつつ、写真の核心に迫ってゆくバルトの追究にはまことにスリリングなものがある。 本書はまた、亡き母に捧げられたレクイエムともいえるだろう。私事について語ること少なかったパルト、その彼がかくも直接的に、母の喪の悲しみを語るとは! 本書は明らかに、著者のイメージ論の総決算であると同時に、バルトの『失われた時を求めて』となっている。《『明るい部屋』の写真論の中心には、光り輝く核としての母の写真の物語が据えられている》(J・デリダ) ーーー 四六判 ハードカバー 194ページ 送料:300円

  • ソーシャルメディア・プリズム SNSはなぜヒトを過激にするのか?

    ¥3,740

    ーーー 計算社会科学Computational Social Scienceの最先端を走る研究者が、政治的分極化への処方箋を提示する。 「われわれのチームは、何千何万というソーシャルメディア・ユーザーの複数年にわたる行動を記述した億単位のデータポイントを収集してきた。自動化されたアカウントを使って新実験を行ったり、外国による誤情報キャンペーンが与える影響について先駆けとなる調査を実施したりしてきた」 「その真実とは、ソーシャルメディアにおける政治的部族主義の根本原因が私たち自身の心の奥底にあることだ。社会的孤立が進む時代において、ソーシャルメディアは私たちが自身を——そして互いを——理解するために使う最重要ツールのひとつになってきた。私たちがソーシャルメディアにやみつきなのは、人間に生得的な行動、すなわち、さまざまなバージョンの自己を呈示しては、他人がどう思うかをうかがい、それに応じてアイデンティティーを手直しするという行動を手助けしてくれるからである。ソーシャルメディアは、各自のアイデンティティーを屈折させるプリズムなのだ——それによって私たちは、互いについて、そして自分についての理解をゆがめられてしまう」(本文より) ーーー 「本書は、データに基づく解決策が私たちを崖っぷちから救い出してくれるという希望を与えてくれる」 J・ゴルベック(『サイエンス』誌) 「エコーチェンバーが作用しているという仮説に、スマートかつ魅力的に挑戦している」 F・ブルニ(『ニューヨーク・タイムズ』紙) 「ベイルによる発見は、社会の成り立ちについての興味深い結論を教えてくれる」 N・ヘラー(『ニューヨーカー』誌) ーーー 四六判 ハードカバー 240ページ 送料:300円

  • 牛疫 兵器化され、根絶されたウイルス | アマンダ・ケイ・マクヴェティ

    ¥4,400

    ーーー 出版社による紹介文 ーーー そのウイルスを制御する力を得たとき、ある人々は根絶を夢想し連帯を訴え、ある人々はそれを兵器に変えた。紆余曲折の歴史をたどる。 牛疫は、数週間で牛の群れを壊滅させる疫病である。徹底的な検疫と殺処分しか防ぐ手段がなく、その出現以来、この疫病は人々に恐れられてきた。 ところが20世紀初め、牛疫ウイルスをワクチンにできるとわかると、牛疫と人々の関係が変わり始める。恐るべきウイルスは、制御可能な力に変わったのだ。 宿主にワクチンで免疫を与えれば、地域からウイルスを排除できる。ある国での成功が他の国でのキャンペーンを誘発し、その先に地球上からの根絶という夢が生まれた。しかしその道のりは、各国の利害にたびたび翻弄されることになった。 その一方で、ワクチンの誕生は、自国の牛を守りながらウイルスで別の地域の食糧生産を攻撃できることを想像させた。一部の国々は第二次世界大戦中に生物兵器研究を開始する。研究は、大規模な根絶キャンペーンの陰で、時にはキャンペーンを主導する国によって、戦後も続けられた。 牛疫は、人類が根絶に成功した2種のウイルスの内の一つである。牛疫は、根絶に至る最後の150年間に、国際的な連帯の意義を示し、そして科学技術があらゆる目的で利用されうることを示した。疫病との戦いを記録し、科学研究のあり方を問う、必読の書。 ーーーーー 出版社詳細ページはこちら https://www.msz.co.jp/book/detail/08887/ ーーーーー 送料:300円

  • エッシャー完全解読 なぜ不可能が可能に見えるのか | 近藤滋

    ¥2,970

    ーーー (出版社による紹介) エッシャーの代表作である《物見の塔》《滝》《上昇と下降》などのだまし絵。これらの作品は、一見しただけではそこに錯視図形があるとわからないほど自然に見える。しかし、少しの間をおいて「これはありえない立体だ」と気付いた瞬間、鑑賞者に大きな驚きをもたらす。 この劇的な鑑賞体験はどのようにして作られたのか。エッシャーはまず、絵のあちこちに鑑賞者を誘導するトリックを仕掛け、さらにそれらを手品師さながらに覆い隠していった。そしてトリックの存在を生涯隠し通し、決して語らなかったのだ。 本書は100点を超える図版でだまし絵の制作過程を分解し、エッシャーがかつて5つの作品に仕掛けた視覚のトリックを明らかにしている。エッシャーが制作中に何に悩み、何を大切にしていたかにまで踏み込んでいく。謎解きの楽しさに満ちた1冊。 ー 著者からの7つのヒント 《物見の塔》 なぜ、1階に囚人がいるのか?  《物見の塔》 なぜ、一部の屋根だけが高いのか?  《描く手》 中央の斜めの影は何のためにある?  《上昇と下降》 階段の周りの屋根や塔の役割は何か?  《画廊》 中央の空白は何を隠している?  《滝》 滝壺の位置に何の意味があるのか?  作中の人物のほとんどが、だまし絵のトリックに加担している ーーー 四六判変型 ハードカバー 208ページ 送料:300円

  • ガザに地下鉄が走る日

    ¥3,520

    アラブ文学を専門とする著者による、パレスチナ問題に関するエッセイ集。40年にわたって何度も現地(周辺国含む)に足を運んだからこそ書ける現地の状況とその変化。パレスチナの現状を伝える情報は日本にはまだまだ少ない中で、近年の情勢も含めて書かれたこの本は、多くの人に読んでもらいたい一冊です。2018年刊行。 ーーーーーーーーーー 出版社による紹介文 ーーーーーーーーーー イスラエル建国とパレスチナ人の難民化から70年。高い分離壁に囲まれたパレスチナ・ガザ地区は「現代の強制収容所」と言われる。そこで生きるとは、いかなることだろうか。 ガザが完全封鎖されてから10年以上が経つ。移動の自由はなく、物資は制限され、ミサイルが日常的に撃ち込まれ、数年おきに大規模な破壊と集団殺戮が繰り返される。そこで行なわれていることは、難民から、人間性をも剥奪しようとする暴力だ。 占領と戦うとは、この人間性の破壊、生きながらの死と戦うことだ。人間らしく生きる可能性をことごとく圧殺する暴力のなかで人間らしく生きること、それがパレスチナ人の根源的な抵抗となる。 それを教えてくれたのが、パレスチナの人びとだった。著者がパレスチナと関わりつづけて40年、絶望的な状況でなお人間的に生きる人びととの出会いを伝える。ガザに地下鉄が走る日まで、その日が少しでも早く訪れるように、私たちがすることは何だろうかと。 出版社の詳細紹介ページはこちら https://www.msz.co.jp/book/detail/08747.html 【送料300円】

  • 無数の言語、無数の世界 言葉に織り込まれた世界像を読み解く | ケイレブ・エヴェレット

    ¥3,630

    ーーー 私たちは「雪」と「氷」を区別する。それはもちろん、両者が別のものだからだ――しかしもしかしたら、自分が雪と氷を区別する言語を話しているから「別のもの」に思えるのではないだろうか? 言語学者たちはこのような問いに答えるべく、世界中の言語を調べはじめた。するとさまざまな言語に、人々が住む環境の影響を受けて言葉が形作られてきた痕跡が見つかるという。 たとえば高低差2000メートルもの斜面で暮らすある人々は、「左右」にあたる言葉を持たず、ものの位置を常に「上り側」「下り側」で示す。赤道付近に暮らすある人々は、時刻を語る際に空の特定の方角を指差す。ある狩猟民族は、存在しないとされてきた「匂いの抽象語」を持っている。そして温暖な地域の一部の言語は、「雪」と「氷」を区別しない。「言語は、人間の経験の他の側面と切り離してしまっては理解できない」のだ。 かつては、あらゆる言語に共通する普遍的な特徴がいくつもあると考えられていた。しかし、西欧言語とは類縁関係にない言語のフィールド調査が進んだ結果、その仮定は覆されつつある。著者は、むしろ今問うべきは「なぜ言語はここまで多様なのか」だと語る。少数話者言語の消滅が進行する中で届けられた、言語と認知の可能性についての書。 【目次】 はじめに 第1章 未来はあなたの背後にある ――時間 第2章 西に曲がって ――空間 第3章 あなたのキョウダイは誰? ――人やモノのカテゴリー 第4章 グルー色の空 ――色と匂い 第5章 砂漠の氷 ――自然環境への適応 第6章 発話を見る ――対話と文法化 第7章 「nose」は鼻音から始まる ――音と意味のつながり 第8章 〇〇に目がない? ――文法の普遍性と相対性 終章 ーーー 四六判 ハードカバー 328ページ 送料:300円

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