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深海問答 | 川口 慎介
¥2,420
SOLD OUT
深海そして海全般について海洋開発研究機構(JAMSTEC)で主任研究員をつとめる著者が書いた、海のことが包括的にわかる本。いま海を知りたい人必読。 ーーー ■目次 【第1部 海とはどんな場所か】 1章 海に潜る 2章 海の水 3章 海の底 4章 海の化学 5章 海の生物 【第2部 海では何が起こっているか】 6章 海の生態系〈沈む炭素〉 7章 海の生態系〈栄養不足の海〉 8章 海底の熱水 9章 生命の起源 【第3部 海と人類の未来】 10章 海底の資源 11章 海での気候工学 ーーー 四六判 ソフトカバー 328ページ 送料:300円
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感動する地図帖 世界って面白い!となる100テーマ
¥2,420
文字による解説をあえて極限まで廃し、地図による表現だけで情報を見せようとしているところが特徴です。結果的に地図そのものをじっくり見ることになります。 ーーー (出版社による紹介) 「へー!」と感心して、違いに「びっくり!」して、地図を見るのが「楽しく!」なる。 11章、100テーマの地図で、世界の多様な常識や実態に触れてみよう。 例えば…… 選挙に行くのは何曜日が多い? マクドナルドがない国は? 東京は思った以上に人が多い? 英国が侵攻したことがない22の国・地域は? 小数点の書き方の地域性は? 1人あたりの金保有量が多いのはどこ? あのスポーツは、「サッカー」、「フットボール」、それ以外、どの言い方? 英国で合計10万部! 10カ国で刊行の話題の地図帖、ついに邦訳。 原書は「フォーワード・インディーズ賞、参考図書部門金賞」受賞 (100人以上の司書や書店員が参加した、独立系出版物のための賞) ーーー 228×190mm、224ページ、ソフトカバー 送料:300円
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漫画ペタンクの歴史 | マルセル・ユデルゾ/クロード・アゼマ
¥2,530
フランスの国民的娯楽「ペタンク」の歴史と文化を描いたバンド・デシネ(フランスの漫画)。ペタンクのことを知りたいならこの本です。 ーーー (出版社による紹介) この本はペタンクの歴史をマンガで描くというフランスでも初めての試みで制作されました。ペタンクはフランスでは余りによく知られた庶民娯楽ですが、それゆえに紹介する書籍などが乏しく、その歴史を知らない人も多かったのです。その一方で、今日のペタンクは庶民の娯楽にとどまらず高度な競技スポーツとしても大きく発展し、世界選手権やYou Tubeでの動画配信も行われているほど盛んになっています。FFPJP(フランスペタンク連盟)はこの競技の歴史的理解と認識を広め、将来のオリンピック競技の候補とする意図でこの本の制作を行いました。 ”玉を転がす”という古代から存在する素朴なゲームは中世から近代を経て歴史の中で変遷していきました。そして、1907年の南仏のシオタという町で今日のペタンクと言うゲームを決定づけた出来事が起きたのです。それは病気で足が不自由になった一人の伝説のプレイヤー”ジュール・ル・ノワール”が独自のルールでゲームを始めたことでした。そのゲームは従来以上にシンプルで奥が深く、男女や老若を問わず誰もが平等に楽しくプレーできる画期的なものとなり、瞬く間にフランスから世界に広がりました。ここ日本でも数十年前からシニアのスポーツとして紹介され全国で1万人を超える競技規模になっています。しかしフランス本国同様に専門的に紹介する書籍等も少なく、その歴史はあまり知られていません。 この本で紹介される様々なエピソードは日本に初めて紹介されるものが多くあります。禁を犯し隠れてゲームに興ずる聖職者達。保養先のスイスでペタンクに出会い故国に持ち帰るタイの皇太后。ペタンク連盟を結成しようとする先人たちの苦労、そしてそのペタンク連盟内部の権力争い。極めつけはペタンクの人気を高めた数々の伝説のプレイヤーたちの活躍です。 こうした物語はペタンクを知る人のみならず、一つの文化史としても多くの人の興味を引くものと信じます。 ーーー A4変形判 ハードカバー 48ページ 送料:300円
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「コーダ」のぼくが見る世界―聴こえない親のもとに生まれて | 五十嵐 大
¥1,760
ーーー (出版社による紹介文) ときに手話を母語とし、ときにヤングケアラーとみなされて、コーダは、ろう者とも聴者(ちょうしゃ)とも違うアイデンティティをもち、複雑な心を抱えて揺れ動く。 日々の通訳、聴こえない親とのコミュニケーション、母語としての手話、手話歌や「感動ポルノ」との付き合い方、マイノリティとして生きること。作家である著者が、幼少期の葛藤や自身のなかにある偏見と向き合いながら、コーダの目で見た世界を綴る。 2024年9月公開映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」原作者の最新エッセイ集。 ※コーダとは、Children of Deaf Adultsの略(CODA)で、聴こえない/聴こえにくい親のもとで育つ、聴こえる子どものこと。 ーーー 四六判 ソフトカバー 176ページ 送料:300円
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ロシア反体制派の人々 | 藤崎蒼平,セルゲイ・ペトロフ
¥3,300
現在のロシアにも戦争に反対する人々がいる。反体制派の人々のプロフィールを通してロシアの現状を知ることができる。解説コラムも充実。著者はペンネームで執筆したとのこと。命懸けの仕事。 ーーー (出版社による紹介) 戦争反対を表明できないでいる何百万ものロシア人―― 彼らの声を代弁する反体制派64名の活動の軌跡と発言、その背後の特殊な社会状況とは? ロシア語の情報源から厳選紹介! 64名の政治家、ジャーナリストのプロフィール、事態を理解するために重要な20のトピックと用語一覧。 ーーー 四六判 ハードカバー 284ページ 送料:300円
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シャモニーの谷に生まれて モンブランが仕事場 | クリスチャン・モリエ
¥2,970
1940年地元生まれの山岳ガイドで名アルピニストのクリスチャン・モリエによる、ガイドの仕事の悩みや喜びのしみじみ詳細な記録。装丁も良いです、カバーを取っても惚れ惚れする美しさ。 ーーー (出版社による紹介) クリスチャン・モリエは一九四〇年生まれ。モンブランから落ちるボソン氷河の下、ペルラン村のすぐ隣のモンカール村で子供時代をすごした。そして、モンブラントンネルの建設がこの谷をすっかり変化させてしまったことを経験した。それは同時にガイドの職業形態や性格をも変えてしまった。彼はそうした詳細を彼の登攀や救助活動などをとおして誠実に誇張をまじえず書き残している。それはシャモニーのガイドの仕事や人生、悩みや喜びを語る貴重な記録となるだろう。 ーーー A5判 ハードカバー 270ページ 送料:300円
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本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む | かまど・みくのしん
¥1,760
ーーー (出版社による紹介) SNSで話題沸騰の「オモコロ」大人気シリーズを書籍化! 「読書の常識が変わる……。これは全く新しい本の読み方です」――雨穴氏 「ついに日本一おもしろく『走れメロス』を読む人間が現れた」――ダ・ヴィンチ・恐山氏 「生まれて一度も読書をしたことがない男が本を読んだら、一体どうなるんだろう」そんな素朴な疑問がきっかけで生まれた「本を読んだことがない32歳が初めて『走れメロス』を読む日」というオモコロ記事。1人の男が人生で初めて本を読む。ただそれだけの記事が爆発的に拡散され、100万人の目に留まる大ヒット記事に……! この本でしか味わえない、不思議な読書体験をぜひお楽しみください! ーーー 四六判 ソフトカバー 320ページ 送料:300円
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『読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門』ナージャ・トロコンニコワ
¥2,860
2012年にプーチン批判で逮捕、2年収監。筋金入りのアクティビスト、プッシー・ライオットの創立メンバーによる、抵抗する生き方の指南書。REBELな本。タイトルも装丁もかっこいい。 ーーー (出版社による紹介文) ロシアのフェミニスト・パンク・プロテストアート集団、プッシー・ライオットとはいかなるグループなのか? なぜ結成されたのか? その真の目的とは? 本著は、プッシー・ライオット創設メンバーであるナージャ・トロコンニコワがその全貌を明らかにした著書『Read & Riot』(2018年)の翻訳本です。 プッシー・ライオットの設立経緯から、かれらがロシア国内でおこなった数々のアクション、さらにはロシア当局に逮捕されたのちの苛烈極まる獄中生活までを綴ったトロコンニコワの手記でありながら、同時に、著者がそうした体験のなかから得た“実践的な知”を紹介する生き方の指南書(サバイバル・ガイド)とも言える内容の1冊。 ロシアでフェミニストでクィアであることの意味とは? アクティビズムは社会でどんな役割を果たすのか? アートとアクティビズムはいかに交差するのか? ハーバード大学やケンブリッジ大学で講演をおこなうアクティビストで、アイ・ウェイウェイやジェニー・ホルツァー、ジュディ・シカゴらの系譜に連なるアーティストのトロコンニコワが、カントからニーナ・シモン、あるいはウィトゲンシュタインからパンク・ソングの歌詞までを縦横無尽に引用しながら、そうした疑問の数々にユーモアたっぷりに答えていきます。 また本著には、キム・ゴードン(ミュージシャン)、オリヴィア・ワイルド(『ブックスマート』監督、俳優)によるあとがき、著者が日本版のために書き下ろしたまえがき、文化理論やメディア文化論を専門とする清水知子さん(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授)の解説のほか、「あるプッシー・ライオットの推薦図書リスト」を収載しています。翻訳は野中モモさん、装丁は山中アツシさんによるものです。 ーーー 【目次】 文化労働者としてのアーティスト――日本版のためのまえがき イントロダクション ルール1:海賊になれ ルール2:ドゥ・イット・ユアセルフ ルール3:喜びを取り戻せ ルール4:政府をびびらせろ ルール5:アート罪を犯せ ルール6:権力の濫用を見逃すな ルール7:簡単に諦めるな。抵抗せよ。団結せよ。 ルール8:刑務所からの脱出 ルール9:オルタナティヴを創造せよ ルール10:ビー・ア・(ウー)マン 最終声明:希望は絶望から生まれる この本に寄せて:キム・ゴードン この本に寄せて:オリヴィア・ワイルド 解説:清水知子(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授) 巻末コンテンツ:あるプッシー・ライオットの推薦図書リスト ーーー 四六判変型 ソフトカバー 304ページ 送料:300円
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働くことの人類学 | 松村圭一郎+コクヨ野外学習センター・編
¥2,200
2020年7月〜2021年2月にかけて公開されたポッドキャスト番組『働くことの人類学』の6つのエピソードと、2020年11月に開催されたイベント「コクヨ野外学習センター presents 《働くことの人類学》タウンホールミーティング」の内容を加筆・編集し、オリジナル企画を加えて書籍化したもの。「うしろめたさの人類学」等の著書がある人類学者・松村圭一郎さんが、研究対象の異なる人類学者をゲストに招き対話するのが基本スタイル。冒頭の深田淳太郎さんとの対話、パプアニューギニアで貝殻通貨を現在も使っているトーライという社会があって、そこは原始社会では全然なく市場経済があって普通の貨幣も使われていて、でも貝殻通貨も非常に重要な役割を持って日常的に使われていて… と、いきなりとんでもなく面白いです。このように人類学の対話を通じて「仕事と自由」を考えるというのが全体のテーマ。巻末の「働くことの図書目録 仕事と自由をもっと考えるためのブックガイド」も必見。 送料:300円 ーーーーー 松村圭一郎さんが自身の専門であるエチオピアでのフィールドワークをもとに断絶した世界をつなぎなおそうとするロングセラー『うしろめたさの人類学』も合わせておすすめです https://rebelbooks.theshop.jp/items/47456244
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収納され続ける収納 生活者のデザイン史 | 北田聖子
¥2,090
収納がどのように語られてきたかの歴史を通して、人々がどのように生活をデザインしてきたかを探る本。2000年代、戦後から1990年代、明治後期から戦中と大きく三つのパートに分けて遡っていきます。著者の北田聖子さんは桑沢デザイン研究所で近代デザイン史を教えている方だそうで、桑沢出身の本屋として推したい一冊です。 ーーー (出版社による紹介) 誰もがあたりまえに行っている行為「収納」。おもに住まいに関する収納を取り上げた書籍や雑誌の刊行はあとをたちません。なぜ収納の話題は尽きないのか。また、どうして私たちは物をどうにか収納しようとし続けるのか。 本書では、「住まいにおける収納がどのように語られてきたか」をテーマに、収納の歴史を3つの章と10のパートにわけて編成しています。私たちになじみのある現代から、過去にさかのぼるかたちで、時代ごとに変わっていく収納の意味や、それらがあらわれた文脈を、ことばを手がかりに取り上げます。 私たちは日々、デザインの所産である物を住まいのどこかに置いたり、隠したり、飾ったり、ときにはそのための収納用品を自らつくったりして、生活をかたちづくっています。収納の歴史は、名もなき人々のデザインの歴史でもあるのです。 ー 【目次】 第一章 二〇〇〇年代 ・終わりなき暮らしの実験──ブロガーの収納 ・収納の逆説──ミニマリストの収納 ・日常と地続きの創造のありか──クリエイターの収納 ・収納を語ることへのアンチテーゼ──ズボラニストの収納 第二章 戦後から九〇年代 ・ファイリング・システムから問う過去の未来──研究者の収納 ・子ども部屋という「夢」と手づくり──ティーンの収納 ・「収納ベタ」への救いの手──プロの収納 第三章 明治後期から戦中 ・「収納」を語ることのプロローグ──主婦の収納 ・理想的な「生活」からみた収納の領分──建築家の収納 ・繰り返されない日常での収納──国民の収納 ーーー 四六判変形 ソフトカバー 240ページ 送料:300円
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ヘルシンキ 生活の練習はつづく | 朴沙羅
¥1,980
子連れでフィランドに移住し、日本社会とのさまざまな違いをレポートした『ヘルシンキ 生活の練習』が大人気の朴沙羅さんによるその続編。 ーーー (出版社による紹介) 一日八時間労働だったら、三時間ちょっと、ぼんやりしてください――健康診断の看護師さん 自分のホームはフィンランドだと思って、ここに根づいてほしい――ゲオルギー 母ちゃんは戦争になったら、ユキとクマをすぐ日本に連れていってくれる?――ユキ ここでどんなにたくさんのことを教わったか、みんながどれだけよく僕をお世話してくれたか、僕は言葉では言えない――クマ 日本ではどうも、おじいさんが偉くなるルールがあるっぽいな――ユキ 言葉で世界があんねん――ユキ みんしゅしゅぎのくにでは、みんながいやだといったら、せんそうが続けられない――クマ etc. === 「多様なのが普通」って、こういうことなのか。 ーーー 四六判 ソフトカバー 336ページ 送料:300円
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ニーナ・シモンのガム 失われたものと見つかったものをめぐる回想 | ウォーレン・エリス
¥4,950
著者のウォーレン・エリスは音楽家/作曲家。Nick Cave and the Bad Seedsのメンバー。1999年にロンドンで行われたニーナ・シモンの伝説的ライブで、ニーナ・シモンが噛んだガムをきっかけに、20年の時を超えて動き出す物語。ちょっと高い(4950円)ですがハードカバーの重厚な作り、オールカラー。翻訳されて読めることに感謝。 ーーー (出版社による紹介文) 1999年7月1日、ニーナ・シモンは、イギリスで最後となる貴重な公演を行った。感動的なステージの終演後、客席にいたウォーレン・エリスはステージに向かい、ニーナ・シモンが噛んだガムをピアノから取り、彼女のステージタオルに包んで持ち帰った。 それから20年。ガムはずっとウォーレンの手元にあり、彼のクリエーティブな営みを支える力となった。そして2019年、エリスの親友でありコラボレーションパートナーのニック・ケイヴが、自身の「ストレンジャー・ザン・カインドネス(Stranger Than Kindness)」展に何か出品しないかと彼に尋ね、ガムの運命が動き出す。ウォーレンはガムを銀と金で鋳造させる。ガムが、誰も予想できなかった出来事の連鎖を引き起こす。 一見取るに足らないもの、すぐに捨てられてしまうようなものが、人と人とのあいだに美しいつながりを生み出していく。これはものや経験に意味が与えられ、精神性を帯びていくことについての物語であり、創作のプロセス、そこから生まれる作品の力、そして愛と友情とを讃えている。 序文:ニック・ケイヴ。 ー 「ニーナ・シモンのガム」推薦文 都築響一 往年の偉大なミュージシャンのリマスター・リイッシュー・ボックスセットや、分厚い伝記本が毎月のようにリリースされて、それはもうCDや書籍に何千円も払うのがオールド・ファンしかいないからなのかもしれないが、過去の音楽体験をおさらいすることばかりに時間を取られていいのか、という気持ちにもなる。 でも、「ニーナ・シモンのガム」はそういうマニア向けのコレクションとはぜんぜんちがう!と強調しておかないと、ブルースやジャズやクラシック・ロック好きのひとしか手に取らないかもしれなくて、それがすごく悔しい。 最晩年のニーナ・シモンが開いた伝説的なライブで、彼女が歌い出す前に噛んでいたガムをピアノの端っこにくっつけていたのを、ライブが終わってからステージに上がって剥がし、やはり彼女が汗をぬぐったタオルにくるんで大事に取っていた男がいた。それが20数年後に展覧会に出品されることになって、さまざまな騒動が巻き起こる・・・・・・というだけの話。ニーナ・シモンに興味のないひとにはそれがどうした!だろうが、あの、純粋な美しさと芸術的不服従の強度を兼ね備えた音楽を信仰する人間にとって、この本は簡潔な文章と、たくさんの写真によって織りなされた、再会の物語だ。 ニーナ・シモンという神がいて、聖骸布のごとき「ニーナ・シモンが噛んだガム」があって、その神聖なカケラを取り巻くひとびと—--音楽という美の信者たち—--があらわれ、消えてゆく。すべてが現代の、100パーセント実話でありながら、それはときに遠い国の神話のように幻想的だったりロマンチックだったりもする。 いちど描かれた絵画は、記された文章は、レコードに刻まれた音楽は、つくりてのもとを飛び立った瞬間に新たな、コントロールできないエネルギーを帯びて拡がりつづける。ニーナ・シモンが噛んだガムも、そんなふうにただのゴミから世界のだれかを揺さぶり、変えていくエネルギーになった。 この本は、そういう「生まれ直し」の奇跡の証言集なのだった。 ーーー A5変型判 ハードカバー 256ページ(オールカラー) 送料:300円
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しぶとい十人の本屋 | 辻山良雄
¥2,310
荻窪・本屋titleの辻山さんが全国の本屋に話を聞きに行く。話すのも聞くのも本屋だから話の解像度が高くて面白い。本屋の話をしているんだけど、働き方、生き方の深い話になってます。おすすめです! ーーー (出版社による紹介文) 「その人オリジナルの仕事をつくり上げている人たちですから、話には自然と思想や哲学のようなものが含まれます。だからわたしはこの本で、彼らの声を一本の糸のように縒り合わせるだけでよかった」 荻窪に新刊書店「Title」を開いて8年。ふと自分の仕事がわからなくなり、全国にいる仲間のもとを訪ねると、消費されず、健やかに生きるヒントが見えてきた――。読み終えるころにはきっと元気がでる、少し偏屈、でも愛すべき本屋を訪ねる旅。 「いまは、都会も田舎もそうなんだけど、コミュニケーションを欲している人たちに溢れている。本屋はそういう人たちの受け皿になれるんじゃないかなという思いでやっています」……高久書店 高木久直さん 「合理的であるほどスマートでカッコいいというイメージをみんなが持っている。しかしそれによって自分が職を失ったり、仕事からやりがいがなくなるということについてはみな無自覚ですよね」……誠光社 堀部篤史さん 「俺は“東京に色目を使う新潟”というのがよくわからなくて、あるときから東京の反対を向いたんです」……北書店 佐藤雄一さん ーーー 四六判 ソフトカバー 360ページ 送料:300円
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なぜオフィスでラブなのか | 西口想
¥1,980
店主が書いたちょっと長めの紹介文があります、ぜひ。パッと読みたい人は最初の段落だけでも。間違いなく面白い本です。 ↓ 本書は、文学と社会学の交差するところで繰り広げられる恋愛エッセイ。各章で紹介された作品がすべて読みたくなるという優れた書評としての性格も併せ持ち、さらに「オフィスラブ」という切り口を得たことでよりくっきりと時代が見えてくるという傑作だと僕は思います。随所にジェンダー、フェミニズム的視点が見られるのもいいんですよね。 例えば「東京ラブストーリー」のマンガ原作を論じた章を見てみましょう。 ー 1989〜90年というバブル真っ只中に連載。リカと完治、さとみと三上という二組のカップルを主人公に繰り広げられる物語です。性に奔放な主人公赤名リカについて 『リカには、日本型労働社会の牢獄にいる男たちの欲する「自由」が、オフィスラブというフィルターを通して一方的に投影されているのである』 著者のこの考察にまずシビれます。 そして 『バブル期のトレンディなイメージとは裏腹に、「貞操」、そして浮気される苦しみという、それはそれで古臭いテーマが「東京ラブストーリー」の基調をなしているのである』 と分析。映画『20センチュリー・ウーマン』や国際的なフェミニズム第二波の動きと日本における男女雇用機会均等法の施行などに触れつつ、この作品に描かれた「オフィスラブ」が内包する時代性を明らかにしていきます。 そのプロセスが本当に面白い。 ー これが11章と、なぜ著者がオフィスラブを取り上げているのかを全体のまとめ的に書いた章の計12章。 オフィスラブ真っ只中の人は参考書的に読めるだろうし、恋愛研究本が好きな人(僕もです)にはもちろんだし、会社経営している人は社員の福利厚生を考えながら読んでも面白いでしょう。仕事と人生の本でもあるから、就職活動を控えた学生さんにも勧めたいですね。 【送料300円】
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2022年のモスクワで反戦を訴える | マリーナ・オフシャンニコワ
¥1,980
モスクワの政府系テレビ局の番組中に乱入して反戦ポスターを掲げたニュース編集者が、その後の逆境を経て国外に脱出するまでの7ヶ月間。民主主義を失い、全体主義へと陥ってしまったロシアからのメッセージ。 ーーー (出版社による紹介文) ロシアのウクライナ侵攻後まもない2022年3月14日。モスクワの政府系テレビ局・チャンネル1のニュース番組中にスタジオに乱入し、反戦ポスターを掲げた女性。この映像は瞬く間に全世界に配信され、一躍時の人となったマリーナ・オフシャンニコワ。しかし彼女の行動は、欧米での賞賛の一方、母親はじめ国内の多数派からは「裏切者」のレッテルを張られ、激しいバッシングの対象に。 同局のニュース編集者として何不自由ない暮らしをしていた彼女をこの行動に駆り立てた理由とは?そして、彼女の周辺のメディア関係者は、ごく少数の支援者の強まる言論統制のなかでどのような行動をとっていたのか?反戦行動後、逮捕・失職・親権制限・自宅軟禁など、次々とやってくる逆境。最終的には娘を連れて決死の国外脱出に成功するまでの激動の7ヵ月間を描く。 ーーー 四六判 ソフトカバー 296ページ 送料:300円
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新しい声を聞くぼくたち | 河野 真太郎
¥1,980
ーーー 変わっていく世界と、ぼくたちのいらだち。与えられた剣と鎧はどうやって手放したらいい?映画や漫画など様々なコンテンツから、近年のフェミニズムの興隆の中で男性はどう生きるべきかを読み解く、画期的な文芸批評。 【目次】 はじめに 第一部 ぼくらは何を憎んでいるのか 第一章 能力と傷──ポストフェミニズム時代の男性性 第二章 やつらと俺たち──階級と男性性 第三章 助力者と多文化主義ーー男性性のいくつかの生き残り戦略 第二部 男性性、コミュ力、障害、そしてクリップ 第四章 「のけものたち」の時代 第五章 コミュ力時代の男たち 第六章 「個性としての障害」と治癒なき主体のユートピア 第三部 ライフコースのクィア化、ケアする男性 第七章 母の息子のミソジニー、母の息子のフェミニズム 第八章 ぼくら、イクメン 第九章 老害と依存とケア、そしてクィアな老後の奪還 おわりに──ケアする社会と共通文化としての「新たな男性性」 ーーー 四六判 ソフトカバー 344ページ 送料:300円
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〈叱る依存〉がとまらない | 村中直人
¥1,760
「叱る」はできるだけ避けた方がよい、なぜなら単純に効果がないからである。さらに、「叱る」は叱る側の脳に報酬をもたらす、だから依存性がある。脳科学や認知科学などの科学的裏付けを重視しつつ、わかりやすい言葉で「叱る」についての理解を深める本。ついつい子どもや部下を叱ってしまう人や、「叱る」を過大評価する日本社会への処方箋。 四六判 ソフトカバー 208ページ 送料:300円
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超個人的時間紀行
¥1,650
藤岡みなみさん編集のタイムトラベル・ノンフィクション・エッセイ集、『超個人的時間旅行』に続く第二弾です。 執筆者:安達茉莉子、岡田悠、小原晩、小山田浩子、久保勇貴、JUNERAY、瀬尾夏美、pha、パリッコ、吉川浩満 A5 112ページ 送料:300円
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あたりまえという奇跡 ~岩手・岩泉ヨーグルト物語~ | 山下欽也
¥1,760
多額の負債を抱えて廃業寸前だった赤字会社を引き継ぎ、奇跡的に業績を伸ばしてきた岩泉ホールディングスの物語。群馬にも岩泉ヨーグルトのファンが多いようで着々と売れています。表紙を高崎出身のイラストレーター原口祥絵さんが描いています。 四六判 ハードカバー 204ページ 送料:300円
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カフェから時代は創られる | 飯田美樹
¥1,980
ピカソ、ヘミングウェイ、藤田嗣治、アポリネール、マン・レイ——20世紀前半、パリのカフェには若き画家、詩人、作家などが集い、切磋琢磨しながらそれぞれの分野で大成していった。なぜこれだけの人物たちがこぞってあの時代、あの場所に集っていたのか?いや、「あの場所」があったから、そこに集っていたから、彼らは大成したのだとも考えられるのだ。 なぜカフェはそのような力を持ち得たのか?場の話でもあり、何者かになろうとする人々の話でもある。とても興味深く読んだ。読んでいると間違いなくパリのカフェに行きたくなる。装丁もたまらなく美しい。 出版元:クルミド出版 四六判変形 ソフトカバー 412ページ 送料: 300円
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それはわたしが外国人だから?日本の入管で起こっていること | 安田菜津紀/金井真紀
¥1,980
人権を無視した日本の入管が変わらない限り、我々の恥ずかしい気持ちは無くなりません。 ーーー (出版社による紹介文) 難民、紛争などの取材・発信を続けるフォトジャーナリスト安田菜津紀が、日本の入管政策に翻弄されてきた、外国にルーツのある4人を取材。一人ひとりの生きた道のりをたどることで、彼らがどんな困難に直面してきたかを、子どもにも伝わるよう平易なことばでまとめました(漢字にはすべてルビをつけました)。あちらこちらで「多様性の尊重」がいわれているのに、そこから排除される人たちがいるのはなぜだろう。共に生きるってなんだろう。そんな対話のきっかけになることを願って――。文筆家でイラストレーターの金井真紀によるカラーイラスト多数。入管法や難民の人たちをもっと知るためのQ&Aや、金井による「難民・移民フェス」についてのエッセイも収載。私たちに何ができるのかを考えます。 ーーー 四六判 ソフトカバー 184ページ 送料:300円
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トランスジェンダーQ&A 素朴な疑問が浮かんだら | 高井ゆと里/周司あきら
¥1,980
良い本。素朴な疑問に答えるかたちで、トランスジェンダーについて知らないことを知ることができる。SNSを見ていると過剰な警戒が存在する印象を受けるが、「知らない」ということが大きな理由だと思う。 本書と同じお二人による『トランスジェンダー入門』(集英社新書)もあわせてぜひ。 ーーー 「性別を生きる」って、どういうこと? トランスジェンダーについての基礎的な情報、性別分けスペースのこと、「トランス差別はいけないけれど気になる」疑問など、大きなクエスチョン21個、そこから派生するクエスチョン65個の問いと答えをまとめる。 ーーー A5判 ソフトカバー 196ページ 送料:300円
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夜と霧【新版】| ヴィクトール・E・フランクル
¥1,650
強制収容所を生き延びた著者が、その経験を精神科医/心理学者として振り返り、分析する。鋭い観察、深い洞察に満ちた、奇跡的な、20世紀を代表する名著。ドキュメンタリーでもあり、哲学であり、文学でもある。驚くほど読みやすいのも特徴。 ーーー 〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉 「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者は、1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。 世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。 私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。20世紀を代表する作品を、ここに新たにお送りする。 ーーー 四六判 ハードカバー 184ページ 送料:300円
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選挙活動、ビラ配りからやってみた。「香川1区」密着日記 | 和田静香
¥1,760
『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』で小川淳也と1年間対話(ときどきバトル)を繰り広げた和田靜香が、今度は選挙に密着!2021年衆院選。映画で注目の選挙区「香川1区」で、“選挙のリアル”を追った14日間のこと。 ーーー 「何が分からないのかも分からないんです」と永田町に乗り込んでから1年。相撲・音楽ライターの和田靜香がパワーアップして戻ってきた!街宣、ビラ配り、電話かけを実際に体験して感じた、日本の選挙へのギモン。「物言う市民」の立場から、パワフルな問いが炸裂! 街宣から帰ってきた小川淳也に「何してるん?」と聞かれ、渋々「電話かけ」のボランティア。「案内はメールでいいじゃん?」「選挙ビラになんでわざわざ1枚1枚シールを貼るの?」。謎の公職選挙法にボヤきながら休むことなく動き続けて、究極の「選挙ハイ」発動。そして気づく。「選挙にはなんで休みがないのか」。選挙事務所では女性ボランティアのなかに溶け込んで「選挙で使われる言葉ってたいがいマッチョ!」とワイワイおしゃべり。そして投票日直前、ジェンダーにまつわる「匿名のタスキ」問題をめぐって、小川淳也とまさかの衝突……!? ーーー 四六判 ソフトカバー 208ページ 送料:300円