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それいけ!平安部 | 宮島未奈
¥1,760
成瀬シリーズの宮島未奈さんが文化系高校生の青春を描く。読みました。あなたも読み終わる頃には平安部のことが大好きになっているはず。 四六判 ソフトカバー 256ページ 送料:300円
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世界99 上下巻セット | 村田沙耶香
¥4,840
すごいと噂の村田沙耶香さん最新長編。箔押しが施された装丁も美しいです。 ーーー (出版社による紹介) この世はすべて、世界に媚びるための祭り。 性格のない人間・如月空子。 彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。 空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。 ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。 当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。 3年以上にわたる著者初の長期連載がついに書籍化。 村田沙耶香の現時点の全てが詰め込まれた、全世界待望のディストピア大長編! ー 小説というものの輪郭が、いわば地球を覗く窓の形が、本書によりまた大きく更新されました。 それはつまり、この本の中で初めて寛げる人がいるということです。 救済と爆弾は同じ姿で在れるのだと気付かされました。 朝井リョウさん(作家) 本当は貴方もわかっていたんだろう? と迫る声が脳内に鳴り響く。 熱に浮かされるようにページを捲る手が止まらない。 これは本型ワクチン。 世界99に誘われ、もう元いた場所へは戻れない。 宇垣美里さん(フリーアナウンサー・俳優) 足元の地面がふいになくなり、 正常と異常の境目が消え失せ、目眩がする。 人間という生き物の滑稽さ、グロテスクさ、美しさ、不思議さが、 この本の中にすべて詰まっている。 岸本佐知子さん(翻訳家) 空子がこの世界で体に蓄積する小さな暴力の音とか、風とか、どれも僕の心に刻まれていきました。 物語で一緒に過ごせた時間は、僕の宝です。 ロバート キャンベルさん(日本文学研究者) ーーー 四六判 ハードカバー 各2420円 送料:600円(レターパックプラス)
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ザ・メモリー・ライブラリアン 『ダーティー・コンピューター』にまつわる5つの話 ジャネール・モネイ
¥3,520
ーーー (出版社による紹介) グラミー賞10回ノミネート、アカデミー賞受賞作『ムーンライト』出演。 シンガー・ソングライターとして、俳優として、世界を更新し続けるジャネール・モネイ、初の小説がついに翻訳刊行! 「クリーンな人間」であることがよしとされ、記憶が管理される社会。その中心街の女王として君臨するセシャトは、日々増え続けるまがい物の記憶に頭を悩ませていた。原因を探るうち、彼女は自身にも消去された記憶があると知り――「記憶のアーキビスト」 亡き父から、一生に一度だけ時間を戻すことができる宝石を授かったアンバー。窮地に陥る家族に、彼女は宝石を使うか苦悩する――「変更保存」 グラミー賞ノミネートアルバム『ダーティー・コンピューター』の世界観をベースに、5人の作家とコラボレーションし、世界が今まさに直面している分断の問題を描く。NYタイムズベストセラー、ワシントンポストやバズフィードでも絶賛の傑作! ーーー 四六判 ソフトカバー 476ページ 送料:600円(レターパックプラス)
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初子さん | 赤染晶子
¥2,200
ーーー あんた、きっとうまいこといくで。 あんパンとクリームパンしか売っていないパン屋の二階で、 初子さんは今日もひとりミシンを踏む。 文學界新人賞受賞デビュー作「初子さん」 傑作「うつつ・うつら」に 単行本初収録「まっ茶小路旅行店」を加えた 著者の原点となる小説集。 子供の頃、一枚の布が人のからだを待つ洋服となるのに魅せられ、洋裁の職人となった初子さん。夢を叶えたはずなのに、かわりばえしない毎日がどうして、こんなにこたえるのだろう。ーー「初子さん」 わて、実はパリジェンヌですねん。京都の古い劇場で赤い振袖姿で漫談をするマドモアゼル鶴子。彼女をおびやかすのは沈黙の客席か、階下の映画館から聞こえてくる女の悲鳴か、言葉を覚える九官鳥か。ーー「うつつ・うつら」 路地にある社員三人の旅行代理店に勤める咲嬉子は、世界中の危険を知りながら今日も世界平和を装う。旅の果てで出会うのは蜃気楼か。すりガラスの窓の向こうに見える日常が蜃気楼なのか。ーー「まっ茶小路旅行店」 生きることのままならなさを切実に、抜群のユーモアをもって描きだし、 言葉によって世界をかたちづくり、語りと現実のあわいを問う 『じゃむパンの日』の著者の原点にして、そのすべてが詰まった小説集。 ーーー B6判変型 ソフトカバー 192ページ 送料:300円
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palmstories あなた
¥1,980
津村記久子さん、岡田利規さん、町田康さん、又吉直樹さん、大崎清夏さん、五名による掌編小説アンソロジー。ちいさな手のひらサイズのハードカバー、佇まいの美しい本。 ーーー おおむね文庫サイズ、 文庫本より少し幅が広く背が低いです ハードカバー 152ページ 送料:300円
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楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集【岸本佐知子さんサイン本】
¥2,860
ルシア・ベルリンの『掃除婦のための手引き書』『すべての月、すべての年』に続く短編集。 「彼女の書く文章はほかの誰とも似ていない。読むものの心を鷲づかみにして、五感を強く揺さぶる。読んだときは文字であったはずのものが、本を閉じて思い返すと、色彩や声や匂いをともなった「体験」に変わっている。(中略)まるで自分もそこにいて、それらを見、聞き、感じたような錯覚にとらわれる。それほどに、彼女の言葉の刻印力は強い。」(「訳者あとがき」より) ★訳者・岸本佐知子さんのサイン入りです 四六判 ソフトカバー 392ページ 送料:300円
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その本はまだルリユールされていない | 坂本葵
¥1,870
「タイトルだけで読みたくなったで賞」です。 ルリユールはフランスの伝統的な手製本・装幀技術およびその職人のことですね。 ーーー 小学校図書館司書のまふみは製本工房が併設されたアパートに暮らすなかでさまざまな人と出会い、製本の世界に触れ、本が人の心を救いうることを学んでいく。本好きに贈る心温まる物語。 ーーー 四六判 ハードカバー 240ページ 送料:300円
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二十四五 | 乗代雄介
¥1,650
「旅する練習」が強く印象に残っているのでこちらの小説も読みたいと思います。乗代雄介さんによる、第172回芥川龍之介賞候補作。 ーーー (出版社による紹介) 大事な人が、かつてここにいた 確かなしるしを何度でも辿る── 喪失を抱えたまま生きていく、祈りの記録。 ロングセラー『旅する練習』の著者がはなつ待望の新作。 「これは、叔母がどんなに私を思ってくれていたかということを、その死後も巧妙なやり方で繰り返しほのめかされ時には泣かされたところでぴんぴんしている、根深い恨みである。」 実家を出て二年、作家になった二十四五の私は弟の結婚式に参列するため、仙台に向かっている。 五年前に亡くなった叔母の痕跡を求めて、往復する時間の先にあるものとは。 ーーー 四六判 ハードカバー 112ページ 送料:300円
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6月の本 | 西崎憲 編
¥3,080
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈6月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 B6変型判 ハードカバー 280ページ 送料:300円
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5月の本 | 西崎憲 編
¥3,080
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈5月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 B6変型判 ハードカバー 296ページ 送料:300円
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4月の本 | 西崎憲 編
¥3,080
時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈4月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 B6変型判 ハードカバー 296ページ 送料:300円
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きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする | ジャミル・ジャン・コチャイ
¥2,750
〈メタルギアソリッド ✕ イスラム魔術的リアリズム〉全米で話題沸騰! 現在アメリカ文学界で最も注目されるひとり、“ビデオゲーム・マニア”のアフガニスタン系アメリカ人作家、ジャミル・ジャン・コチャイによる傑作短編集。著名な文学賞を続々受賞し、ニューヨーカー誌のベストブックにも選出。2023年、アメリカで最も影響力を持つ「全米図書賞 フィクション部門」最終候補の5作にも選ばれる。 父や母たちが逃れてきた戦争、あるいは多くの仲間が逃れられなかった暴力と死の記憶を、現代アメリカのポップカルチャーを経由した視点から、実験的ともいえる様々な形式、手法を駆使して描かれた12編を収録。 四六判 ハードカバー 272ページ 送料:300円
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ブラック・スワンズ | イヴ・バビッツ著 山崎まどか訳
¥3,080
ーーー (出版社による紹介) ハリウッド伝説のイット・ガールによる傑作短編集、待望の初邦訳! イヴ・バビッツの文章のほぼ唯一の欠点は、読んでいるともう彼女の文章しか読みたくなくなるところにあるーー山崎まどか 血眼で駐車場を探して、ロデオ・ドライヴをひやかして、アルゼンチンタンゴにハマって、ヴァンパイアみたいに美しい男とシャトー・マーモントに入り浸って、L.A.いち古いレストランで友達とブランチを食べて、しゃべって。 華やかなりしL.A.の申し子で恋人。彼女のレンズを通したら、この街はひどく美しくてどうしようもなく愛おしい、故郷《ふるさと》だ。 鋭い観察眼とキレのあるユーモアでジョーン・ディディオンとならび称される作家、イヴ・バビッツがL.A.を行き交う友人たちをモデルに描いた短編集、待望の初邦訳! ー ハリウッドは実現したフィクションで、まやかしのトルネードで、PRの喜劇。今も昔も変わらず、どこか困ったところがあるけれど、まだ本当に廃れてはいない。何だろうと、終わってはいないのだ。今はまだ。(「自己陶酔の街」より) わたしは生まれてからずっと、人生には二つの選択肢しかないと信じてきた。だけど今、雨の夜、ヴァレーでラモーンの腕に抱かれ、今まで思いもよらなかった選択肢について知った──プランCだ──力を抜かず、投げ出さず、押し止まって、かつ抵抗すること。 それがタンゴの秘訣だった。(「タンゴランド」より) つい最近、わたしが真剣な交際をして結婚してもいいと最後に思ったのはいつかと人に訊かれた。「ああ、一九七一年かな。原稿が売れる前で、この人とならきっとうまくいくと確信していたの」 (「ブラック・スワンズ」より) ーーー 四六判 ソフトカバー 312ページ 送料:300円
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登場人物未満 | くどうれいん(文)、戸塚純貴(モデル)
¥1,870
都内の遊園地や釣り堀、ボードゲームカフェから、2人の出身地である岩手県の風景まで。各所で撮影された戸塚さんの写真を元に、くどうさんが言葉で紡ぐ「この街のどこかにいるかもしれない人たち」の物語。雑誌『ダ・ヴィンチ』で2023年から約1年連載された企画を書籍化。 四六判 ソフトカバー 160ページ 送料:300円
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【サイン本】就活闘争 20XX | 佐川恭一
¥1,980
ーーー (出版社による紹介文) こんな地獄を乗り越えないと就職できない世の中、間違ってないか――? 20XX年の近未来、「ウルトラベビーブーム世代」の大学生たちが、今とは比べ物にならないほど激化した就職活動に挑む――。 主人公の太田亮介は、就職活動に熱が入っていない京都大学三回生。日本を牛耳る巨大企業「Z社」に入社するため、ようやく重い腰を上げて就活に臨むが……。 銃撃をかわしながら出身大学OBを探す「OB訪問」やSNSでの10万人フォロワー獲得をめざす「インターンシップ」、歴戦の就活猛者たちと激論をかわす「グループディスカッション」、そして多くの就活生が命を落とす「面接試験」。生死を賭けた選考に挑む就活生たちの悲劇を克明に描き、現代の新卒一括採用システムに一石を投じる、“就活エンターテインメント”登場! ーーー 四六判 ソフトカバー 320ページ 送料:300円
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軽いめまい | 金井美恵子
¥2,310
金井美恵子さんのこちらの小説、2023年に英訳され、ニューヨークタイムズやアトランティック誌で書評されるなど海外で話題となったそうです。生活という日常を瑞々しく、シニカルに描いた傑作中編小説。余談ですが金井美恵子さんは当店から最も実家が近い小説家です。 文庫版 256ページ 送料:300円 ※講談社文芸文庫は本来であれば文庫化されないような(あまり部数が出ない純文学等の)本も文庫化するレーベルで、価格が高いです。
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森田繁子と腹八分 | 河﨑秋子
¥1,980
赤いBMWに乗り、派手な服装に身を包み、志ある人には協力を惜しまない、縦にも横にもでかい農業コンサルタント森田繁子が農の現場で課題を解決していくエンターテイメント。面白いです、森田繁子が魅力的。 四六判 ソフトカバー 344ページ 送料:300円
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孤独への道は愛で敷き詰められている | 西村亨
¥1,760
注目の新進小説家・西村亨のデビュー二作目。装丁も良いです。 ーーー (出版社による紹介) 闇雲な愛が孤独を暴走させ、人生の迷路が深まっていく―― アラフォーの柳田譲の前に現れた三人の女との出会いと別れ。愛を求め、また与えようとして却って孤独へと突き進んでしまう魂の悲哀を描く太宰治賞受賞後第一作! ーーー 四六判 ハードカバー 160ページ 送料:300円
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【サイン本】新しい恋愛 | 高瀬隼子
¥1,760
普通あまり深く考えず曖昧なまま過ぎ去っていく人の感情、心の動き、そういうものをぐっと踏み込んで言語化していく面白さが前作『おいしいごはんが食べられますように』にも、今作にもあります。恋愛小説集だけど恋のときめきでもグロテスクな愛憎でもない短編5編。すごく良かったです。 ★サイン本です。一人一冊までです。 四六判 ハードカバー 192ページ 送料:300円
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ギリシャ語の時間 | ハン・ガン
¥1,980
邦訳刊行は2017年。ハン・ガンの長編小説です。 ーーー (あらすじ) ある日突然言葉を話せなくなった女は、失われた言葉を取り戻すために古典ギリシャ語を習い始める。ギリシャ語講師の男は次第に視力を失っていく。ふたりの出会いと対話を通じて、人間が失った本質とは何かを問いかけていく。 ーーー 四六判 ソフトカバー 240ページ 送料:300円
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少年が来る | ハン・ガン
¥2,750
ーーー (出版社による紹介) 1980 年5月18 日、韓国全羅南道の光州を中心として起きた民主化抗争、光州事件。戒厳軍の武力鎮圧によって5月27日に終息するまでに、夥しい数の活動家や学生や市民が犠牲になった。抗争で命を落とした者がその時何を想い、生存者や家族は事件後どんな生を余儀なくされたのか。その一人一人の生を深く見つめ描き出すことで、「韓国の地方で起きた過去の話」ではなく、時間や地域を越えた鎮魂の物語となっている。 ーーー 四六判 ソフトカバー 280ページ 送料:300円
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降りていこう | ジェスミン・ウォード
¥2,970
ーーー (出版社による紹介) 〈あんたの武器はあんた自身〉母さんは言った。あたしの武器はあたしだ。 奴隷の境遇に生まれた少女は、祖母から、そして母から伝えられた知識と勇気を胸に、自由を目指す――。40歳の若さで全米図書賞を二度受賞した、アメリカ現代文学最重要の作家が新境地を開く、二度目の受賞後初の長篇小説! 悲しみが霧雨になって降り注ぐ。スカートに指をこすりつけ、しだいに長くなってくる影のなかで地面に膝をつきながら、わが身の境遇につくづく驚かずにはいられない。この天涯孤独ぶりはどうだろう。こんなところで腰の片方には命を、もう片方には死を持ち歩いているなんて。 「どっち?」あたしは宙に向かって問いかける。「どっちを与えるべき?」夕暮れのなかを漂っていく自分の声を聞いて、少しだけ孤独がやわらぐ。 この同じ空のどこかで、あたしのミツバチたちも飛び回っているに違いない。(…) この同じ空のどこかで、サフィも息を吸って吐いているに違いない。 「サフィ」あたしは尋ねる。「どっち?」(本書より) ーーー 四六判 ソフトカバー 288ページ 送料:300円
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線が血を流すところ | ジェスミン・ウォード
¥2,860
ーーー (出版社による紹介) サーガはここから始まった! 高校を卒業して自立のときを迎えた双子の兄弟を取り巻く貧困、暴力、薬物――。そして育ての親である祖母への愛情と両親との葛藤。全米図書賞を二度受賞しフォークナーの再来とも評される、現代アメリカ文学を牽引する書き手の鮮烈なデビュー作。 「デビュー作には作家のすべてがある」とはよく聞く言葉だが、本作はただ舞台が同一であるという以上に、後続の作品でも一貫して問われ続ける貧困、人種、格差といったテーマや問い、そして事物(人物、動物、植物、薬物)が描かれている。 (…)南部の黒人コミュニティが人種差別だけでなく階級的にも虐げられた存在であることは、カトリーナ後の政府の対応の酷さによりアメリカのみならず世界中が知ることになった。しかし、そもそもカトリーナ以前から南部の黒人たちが過酷な生を強いられていることを『線が血を流すところ』は痛烈に突きつける。その筆致に、一切の容赦はない。 ――青木耕平「狼の街(ウルフ・タウン)の慈悲深い神──ジェスミン・ウォードが刈り取れなかった男たち」より ーーー 四六判 ハードカバー 320ページ 送料:300円
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骨を引き上げろ | ジェスミン・ウォード
¥2,860
「ハリケーン・カトリーナを描いた最初の偉大な文学作品」と言われる、当時無名だった著者ウォードの二作目の長編にして、アメリカで最も権威ある文学賞全米図書賞2011年の受賞作、待望の邦訳刊行。ウォードは2017年にも『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』で全米図書賞を受賞。同賞を複数回受賞した初の女性であり、初の非白人でもある。 ーーーーーーーーーー 全米図書賞受賞作! 子を宿した15歳の少女エシュと、南部の過酷な社会環境に立ち向かうその家族たち、仲間たち。そして彼らの運命を一変させる、あの巨大ハリケーンの襲来。フォークナーの再来との呼び声も高い、現代アメリカ文学最重要の作家による神話のごとき傑作。 「登場人物の内なるパッションとメキシコ湾で刻々と勢力を増す自然の脅威が絡まり合い、廃品と鶏に囲まれて暮らす貧しき人々のまっすぐな生き様の中に、古典悲劇にも通じる愛と執着と絶望がいっさいの気取りを排した形で浮かび上がる」――「ワシントン・ポスト」 「カトリーナによりもたらされた破壊と、すべてを洗い流された海辺の街の原初の風景について、本書は水没したニューオーリンズの映像よりもはるかに多くを教えてくれる」――「ニューヨーカー」 「ウォードの堂々たる語りには、フォークナーを想起させるものがある。今日的な若者言葉と神話的な呪文のリズムの間を自由に行き来し、パッションの発露を怖れない。苛烈な物語のほぼ全編に、パッションが満ちあふれている」――「パリ・レビュー」 ーーーーーーーーーー ★こちらのリンクから本書の付録解説(執筆:青木耕平氏、アメリカ文学研究者、『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』共著など)を読むことができます。途中から内容に踏み込んでいますがネタバレにはなっていません。作品の背景など知ることができる良きガイドです。内容について事前に入れたくないという方は途中まで読み、読了後に後半を読むのがおすすめです。 https://sakuhinsha.com/oversea/28652.pdf ★ジェスミン・ウォード『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』はこちら https://rebelbooks.theshop.jp/items/50109479 ーーーーーーーーーー 四六判 ハードカバー 320ページ 送料:300円