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愛するということ(新装版) | エーリッヒ・フロム
¥1,430
愛とは、愛するとは何かを考えるための必読書。我々が愛だと思っていたものは、欲望や依存ではないだろうか?恋に落ちる際の興奮状態と、愛する人とともに生きるという持続的な状態の違いは何か?恋が冷めたあと、私たちはどうしたらよいのか?愛することは技術であり、習得可能なものであると説く世界的ベストセラー、30年ぶりに訳文を時代に沿って読みやすく改訂した新装版。上品なカバーがとてもいいです。原著刊行は1956年、時代背景から性差や同性愛についての不適切な記述などありますが、それらを差し引いても大いに価値のある論ですし、むしろ読者が考えながら批評的に読む必要があるぶん、深い理解にたどり着けるという面もあると思います。一度ならず節目ごとに何度も読み返したい本です。 送料:300円 ★同時に刊行された『生きるということ(新装版)』もございます https://rebelbooks.theshop.jp/items/48083484
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哲学対話日記
¥1,000
哲学対話をしている11名による対話のあった日の日記18本。表紙デザインも素晴らしいですよね。 ーーー 人と集まって日常とは異なる空間をつくる哲学対話の時間は、それぞれの日常とゆるやかにつながっている。街で、バーで、学校で、オンラインで、家族で。 ーーー ■著者 麻生修司 井尻貴子 江藤信暁 小川泰治 荻野陽太 片柳那奈子 古賀裕也 竹岡香帆 得居千照 堀静香 山本和則 ■企画立案・編集 小川泰治 ■表紙デザイン こやまりえこ ーーー B6/106ページ 送料:300円
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簡素な生き方 | シャルル・ヴァグネル
¥1,540
100年前にフランスで生まれ、アメリカで100万部以上売れている「簡素に生きるための指針」 ○簡素の精神 簡素の本質とは、質素な服、住まい、ほどほどの暮らし、貧乏を指すのではない。 簡素な生活とはシンプルな暮らしではなく、あるがままの自分でいること。 人間の理想は、生活を生活そのものより偉大な宝物に変えること。 ○簡素な言葉 新聞をうのみにするな。記者は相食む蛇であり、仲間内で競争をしている。 事実ではなく利益になることを言う人の、単純化された話を信じてはいけない。 美しい言葉は着飾った奉公人のようなもので、奉公人本来の役目を果たさない。 ○簡素な義務 偉業に挑んで失敗した時ではなく、単純な義務を怠けたとき、人は魂を失う。 破産して「何一つ失うものはない」というときは、手元に残った破片を拾うこと。 窓ガラスが割れた時、犯人が見つかるまで割れたままにしておくのは愚かなこと。 ○簡素な楽しみ 戦場で一瞬、歌を口ずさむ兵士がいるように、困難のさなかにも喜びは見つかる。 喜劇を見て評論する知識人より、大笑いする庶民のほうが、楽しむことの達人。 悲しむ人に合わせて悲しい顔を作るより、その人が一粒の楽しみを見つける手伝いをせよ。 【目次】 はじめに 1 複雑な生き方 La vie compliquee 2 簡素な精神 L'esprit de simplicite 3 簡素な考え方 La pensee simple 4 簡素な言葉 La parole simple 5 単純な義務 Le devoir simple 6 簡素な欲求 Les besoins simples 7 簡素な楽しみ Le plaisir simple 8 お金と簡素 L'esprit mercenaire et la simplicite 9 名声と簡素 La reclame et le bien ignore 10 簡素な家庭 Mondanite et vie d'interieur 11 簡素な美しさ La beaute simple 12 簡素な社会 L'orgueil et la simplicite dans les rapports sociaux 13 簡素のための教育 L'education pour la simplicite 結論 訳者あとがき 四六判 ソフトカバー 266ページ 送料:300円
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従順さのどこがいけないのか | 将基面 貴巳
¥968
自分で考え行動する人間になるために、手元に置いて読み込みたいREBELな本。 著者の住むニュージーランドでは高校生たちが毎年のように気候変動に抗議するデモを行っているが、学校も親も了承している。教師も親も、学校の授業で通常科目を学ぶだけが勉強ではないこと、「大人になるということは、一人の市民(有権者)として公正な社会を築くことに貢献するために、政治や社会の諸問題に強い関心を持ち、積極的に関わっていくことも意味する」ことを理解しているからだ。 権威に対して(無批判に)従順であることを要求する心理的圧力が蔓延する日本社会、そこから抜け出すための糸口を探る。 学校の理不尽な教師や校則に憤っている中高生にもぜひ読んでほしいです。 ーーー (出版社による紹介文) 「みんな、そうしているよ」「ルールだから、しかたがない」「先生がいってるんだから」この発想がいかに危険なものなのか、政治、思想、歴史から解明します。 理不尽な出来事に見てみぬふりをしていませんか?誰かのいうことに従っていても、世の中は解決しない問題だらけ。打開するには自分で声をあげるしかありません。そうしたあなたに勇気と思考を与えます。 この本の目次 第1章 人はなぜ服従しがちなのか 第2章 忠誠心は美徳か 第3章 本当に「しかたがない」のか 第4章 私たちは何に従うべきか 第5章 どうすれば服従しないでいられるか 第6章 不服従の覚悟とは何か ーーー 新書判 224ページ 送料:300円
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「能力」の生きづらさをほぐす | 勅使川原真衣
¥2,200
職場や学校で物事がうまくいかないとき、自分がダメなんだと反省してしまうわたしたち。でも、これって本当に自分だけが問題なんだっけ?著者は教育学を修めたのち、外資コンサルファームを経て独立した組織開発の専門家。学校関係者や企業の採用側・マネジメント側の人にもぜひ読んでほしい本。 ーーー 生きる力、リーダーシップ力、コミュ力… ◯◯力が、私たちを苦しめる。組織の専門家が命をかけて探究した、他者と生きる知恵。 前職では「使えないやつ」が、現職では「優秀」になるのはなぜ?移ろいがちな他人の評価が、生きづらさを生み出す能力社会。ガン闘病中の著者が、その実態を教育社会学と組織開発の視点でときほぐし、他者とより良く生きる方法を模索する。 ーーー 日本を代表する企業の人材採用・評価・育成をはじめとした組織開発を専門に活躍する勅使川原真衣氏が、実体験をもとに他者と生きる知恵を示す初の著書を刊行。 勅使川原氏は、BCG、ヘイ グループなど外資コンサルティングファーム出身。ガン闘病をきっかけに、自身が専門とする人材の能力評価や能力開発を謳う商品が「個人を生かすどころか、追い詰めている」と確信します。 本書では、社会矛盾を可視化する教育社会学の視点を交えて、その実態をときほぐし、他者と生きる知恵を模索します。執筆には、人類学者の磯野真穂氏が伴走。子どもたちとの対話形式で、不気味に広がる「能力社会」の危うさに警鐘を鳴らします。 「行きすぎた能力社会じゃ、幼い子どもを残して死にきれない!」 著者は、企業をはじめ、学校や病院、スポーツチーム、ときには家族に寄り添いながら、人と人とのより良い関係性づくりに尽力してきました。能力主義社会の広がりが、人間関係の息苦しさを生んでいると指摘します。本書の設定は、15年後。急降下した上司の評価で病める息子を救うため、あの世からやってきた著者(母)が、子どもたちと対話しながら“他者と生きる知恵”を示します。 ーーー 四六判 ソフトカバー 264ページ 送料:300円
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世界の適切な保存 | 永井玲衣
¥1,870
当店でも前著『水中の哲学者たち』がロングセラー、各地で哲学対話を行う永井玲衣さんの哲学エッセイ新刊。 ーーー (出版社による紹介文) ロングセラー『水中の哲学者たち』で話題沸騰! 対話する哲学者・永井玲衣、待望の最新刊! 見ることは、わたしを当事者にする。 共に生きるひとにする。 世界をもっと「よく」見ること。その中に入り込んで、てのひらいっぱいに受け取ること。 この世界と向き合うための哲学エッセイ。 わたしはどうやら、時間が流れていくにしたがって、 何かが消えるとか、失われるとか、忘れられるということがおそろしいらしい。 ここに書かれたもの。その何倍もある、書かれなかったもの。 でも決してなくならないもの――。 生の断片、世界の欠片は、きかれることを待っている。じっとして、掘り出されることを待っている。 ーーー 四六判 ソフトカバー 288ページ 送料:300円
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水中の哲学者たち | 永井玲衣
¥1,760
哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。じわじわと売れ続けているロングセラーです。著者の永井玲衣さんは若き哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーター。 四六判 ソフトカバー 268ページ 送料:300円
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能力で人を分けなくなる日 いのちと価値のあいだ | 最首悟
¥1,540
ーーー (出版社による紹介文) 本書は、著者の第4子で重度の知的障害者である星子さんとの暮らしや、津久井やまゆり園事件の犯人「植松青年」との手紙のやりとり、また1977年から通い続けた水俣の地と水俣病などについて、10代の3人の若者を相手に語った記録である。能力主義と優生思想、人とのかかわり、個・自立・責任、差別、脳死、人の生死といのち……などをめぐって話しあい、いのちに価値づけはできるのか、「共に生きる」とはどういうことかを考える。 ーーー 四六判変型 ソフトカバー 160ページ 送料:300円
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夜と霧【新版】| ヴィクトール・E・フランクル
¥1,650
強制収容所を生き延びた著者が、その経験を精神科医/心理学者として振り返り、分析する。鋭い観察、深い洞察に満ちた、奇跡的な、20世紀を代表する名著。ドキュメンタリーでもあり、哲学であり、文学でもある。驚くほど読みやすいのも特徴。 ーーー 〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉 「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者は、1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。 世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。 私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。20世紀を代表する作品を、ここに新たにお送りする。 ーーー 四六判 ハードカバー 184ページ 送料:300円
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働くことの哲学 | ラース・スヴェンセン
¥1,870
ーーー 現代に生きる私たちが幸福で満たされた人生を求めるうえで、仕事はどのような位置を占めるのか。國分功一郎さん推薦! ーーー 働くなかで、私たちは世界に爪あとを残してゆく――生きてゆくにはなんらかの目的や意味が必要であり、そこに仕事は重要なかかわりを持ってくる。ノルウェーの哲学者が、幸福で満たされた生活を求めるうえで、仕事がどのような位置を占めるのかを探求する。 「仕事は人生の意味そのものを与えてくれるか」「自己実現の神話を信じすぎることで、かえって仕事が災いになってはいないか」「給料の額と幸福感は比例するか」……「仕事とはなにか」という問いに手っ取り早い回答を提示しようとするのではなく、仕事のもつさまざまな側面に光をあて多彩なスナップショットを提示する。 ーーー 「生きがい、意味、人生、実存。この本は暇と退屈に向き合うことを運命付けられた人間存在の諸問題に、〈働くこと〉という実に身近な観点から取り組んでいる。読者はここに、いかに生きるべきかという倫理的問いについての一つのヒントを手にするであろう」 國分功一郎 ーーー 【目次】 第二版への序文 序 第1章 呪いから天職へ――仕事の哲学の小史 第2章 仕事と意味 第3章 仕事の割りふり 第4章 仕事とレジャー 第5章 管理されること 第6章 給料をもらうこと 第7章 飽食の時代の仕事 第8章 仕事とグローバリゼーション 第9章 仕事の終焉? 第10章 人生と仕事 読書案内 ーーー 四六判 ソフトカバー 262ページ 送料:300円
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自己啓発の教科書 禁欲主義からアドラー、引き寄せの法則まで
¥2,200
ーーー すべての自己啓発本は10パターンに分類できる!世界のビジネスリーダーが読んでいる自己啓発本の全系譜が、この1冊でだいたいわかる。 ー 今日、自己啓発は数十億ドル規模の世界的な産業となった。だが、自己啓発は今に始まった現象ではなく、長い歴史の積み重ねがある。何千年もの間、哲学者や賢者、神学者たちが、良い人生とは何かを考え、それを実現するための戦略を練っていた。 著者アナ・カタリーナ・シャフナーは、自己啓発の核となる考え方を10パターンに整理し、それらが文化や時代を超えてどのように進化してきたのか、そしてなぜ今も私たちの心に響き続けているのかを明らかにする。 ーーー 四六判 ソフトカバー 336ページ 送料:300円
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『哲学の門前』吉川 浩満
¥1,980
ーーー 入門しなくていい。門前で楽しめばよいのだ。 自伝的エピソードの断片と哲学的思考が交差して織りなす、画期的な「哲学門前書」の誕生。 十九歳の夏にニューヨークで出会ったタクシードライバーとの会話、伯父の死に涙する祖母を慰めた夜、読書会で生じた環境型セクシュアルハラスメントの後悔、新卒で勤めた国書刊行会で接した個性的な面々、創業間もないヤフーでの目の回るような忙しさ、デビュー作『心脳問題』を山本貴光と書いた日々―― 文筆家・編集者・ユーチューバーとして活躍する著者が、コミュニケーションや政治、性、仕事、友人関係などをテーマに、暮らしのなかで生じる哲学との出会いや付き合い方について、体験談を交えて考察する、ユニークな随筆集。 ーーー 四六判 ソフトカバー 272ページ 送料:300円
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『14歳からの哲学』 池田晶子
¥1,320
「哲学エッセイ」というスタイルを確立した池田晶子さんの代表的著作、20年読み継がれるロングセラー。哲学史ではなく「自分で考えることとしての哲学」の入門書。「言葉」「自分とは何か」「死」「家族」「社会」など30のテーマについて取り上げる。14歳だけでなくもちろん何歳で読んでもよい。 A5判 ソフトカバー 209ページ 送料:300円
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生誕の災厄(新装版) | E. M. シオラン
¥2,750
ルーマニアが生んだ悲観の思想家シオランによる、「生誕こそが災厄である」とするアフォリズム集(思想や真理を鋭く簡潔に表した文章が並ぶ表現形式)。パッと開いて読んでみると、悲観的な言葉にズバッと真理を突かれたような気がする、そんな本。例えば「肝心なことはひとつしかない。敗者たることを学ぶ−−これだけだ。」とか。 ーーー ただひとつの、本物の不運は、この世に生まれ出ることだ。──「暗黒のエッセイスト」が放つ、独特のユーモアと強烈な皮肉に満ちたアフォリズムに、読者は一瞬にして呑みこまれる。静かに読み継がれてきた、「異端の思想家」シオランの〈奇書〉を新装版で刊行。 若い世代の読者に向け、装丁・組版をリニューアル!! ★1976年刊行版からの変更点 ・全面新組 ・旧字体や送りがななどを、読みやすく改める ・水戸部功さんによる装丁 あまりにも完全な地獄は、楽園と同じように不毛である。 あらゆる思想は、損なわれた感情から生まれる。 一冊の本は、延期された自殺だ。 ーーー 【著者】E. M. シオラン(E. M. Cioran 1911~1995) ルーマニア生まれの作家、思想家。1937年パリに移り住み、後年はフランス語で数多くの著作を残した。『歴史とユートピア』によりコンバ賞を受賞。著書に『絶望のきわみで』『思想の黄昏』『告白と呪詛』(以上、紀伊國屋書店)、『崩壊概論』『苦渋の三段論法』『実存の誘惑』『時間への失墜』(以上、国文社)ほか多数。 ーーー 四六判 ハードカバー 336ページ 送料:300円
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女性を閉じこめる「ずるい言葉」 | 森山至貴
¥1,650
大きな反響を集め当店でもよく売れている『あなたを閉じ込める「ずるい言葉」』の続編。性差別を無意識に受け入れてしまわない手がかりを社会学者が伝授。 「言わせない、言わない」 すべての女性が自分らしく生きていくためのバイブル。 ーーー 【目次】 第1章 “女の人生”を勝手に区別する言葉 「あなたには子どもがいないからわからない」 「なんで旦那さんが稼いでるのに専業主婦にならないの?」 「その年まで独身なら結婚(出産)は考えてないんでしょ?」 「子どもがいないからできることだね」 Column1 産みたくても産めない人もいるのに 第2章 “わりには”“ならでは”で軽視する言葉 「女性のわりには話が通じるね」 「その年齢の子どもがいるわりには若く見える」 「女性ならではの視点」 「主婦だからこそできることですよね」 Column2 うちの女の子 第3章 “本物の女”を押し付ける言葉 「女子力が足りないんじゃない?」 「もう女として見られない」 「女を捨ててるね」 「本物の女性に見えるね」 Column3 妊娠なんて病気でもないのに 第4章 “大事にする”を勘違いした言葉 「皿洗い、やっておいてあげたよ」 「女の子なんだからそんなことしなくていいよ」 「嫁入り前の娘さんに怪我をさせるなんて」 「お前が男だったら殴ってるよ」 Column4 生理用品は買えなくてもスマホ代は払えるの? 第5章 “褒める”で決めつけを隠す言葉 「女の子に淹れてもらったお茶はおいしい」 「いいお嫁さんになれるね」 「一人でも生きていけそうだよね」 Column5 女の城、男の城 第6章 “男らしさ、女らしさ”を刷り込む言葉 「女にはわからない世界だから」 「男には支えなきゃいけない家族がいるからね」 「男は度胸、女は愛嬌でしょ」 「女の子はピンク、男の子は青」 Column6 更年期障害じゃない? 第7章 “あなたも悪い”で突き放す言葉 「そんな恰好してるのもいけないんじゃない?」 「嫌なら嫌って言えばよかったのに」 「なんでもかんでもセクハラセクハラって言われてもね」 「女は権利ばかり主張する」 「女性だからじゃなくて、努力が足りないからじゃない?」 Column7 ピルを飲んでるなんて遊んでるね ーーー 四六判 ソフトカバー 195ページ 送料:300円
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『恋愛の授業』丘沢 静也
¥2,200
ーーー 「恋愛作法の達人になるのは、ふふ、無理だろうけど、「恋する私」や「失恋した私」をながめる眼鏡くらいは、手に入るかも」(「シラバス(2019前期)」より) 「恋愛学」と学生の間で呼ばれた都立大学の人気授業を書籍化! 恋愛に正解はない――だからそれは自分や他人について考える絶好の機会になる。 オペラ、文学、哲学、映画、ドラマなど多彩な素材から繰り出される問いの数々と、出席者の等身大の声でつくりあげられた異色にして極上の授業の報告。 金曜4限の「ドイツ語圏ドイツ文化論」、学生たちがつけたまたの名を「恋愛学」。2010年頃に始まったこの授業は、「彼(彼女)にも受講してほしい」と口コミで広がり、ついには参加者200名超にも及ぶ人気講義になりました。 《カルメン》や《ドン・ジョヴァンニ》などのオペラ、太宰治の恋文、ヴィトゲンシュタインの哲学、『存在の耐えられない軽さ』にドラマ『あまちゃん』まで、多彩な素材をもとに恋愛について考えます。 授業を彩るもうひとつの重要な要素が授業のリアクションペーパー、通称「紙メール」。「草食化」、「恋愛離れ」というレッテルを貼られがちな20代の等身大の声を導きの糸に、授業は縦横無尽に展開していきます。 恋は、がんばったからといって上手くいくものではありません。相手の気持ちはもちろん、自分の気持ちもコントロールできない。「私は、私という家の主人ですらない」(フロイト)のが人間です。コントロールできない局面でどうふるまうか――。恋愛に正解はありません。だからこそ恋について考えることは、「私」やコミュニケーションについて考えを深める、またとない機会でもあります。 「パルラ・バッソ(低い声で語れ)」、「捨恋」、「オイラー図」、「136問題(「伝えたいことが10あったとする。文字情報で伝わるのは1。声の調子や表情や身ぶりなどで伝わるのは3。残りの6は伝わらない」)」……ユニークで一度聞いたら忘れられない合言葉の数々。思わず自分の恋も語りだしたくなる? 感情揺さぶる〈実況中継〉講義。 ーーー 四六判 ソフトカバー 328ページ 送料:300円
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「待つ」ということ | 鷲田 清一
¥1,540
ーーー 現代は待たなくてよい社会、待つことができない社会になった。現代社会が失った「待つ」という行為や感覚の現象学的な考察から、生きること、生きていることの意味に分け入る、臨床哲学からの哲学エッセイ。 ーーー
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『SNSの哲学――リアルとオンラインのあいだ』戸谷洋志
¥1,540
ーーー 正解のない問いを考え、多様な他者と生きるシリーズ「あいだで考える」が創元社より創刊されました。 ↓ 不確かな時代を共に生きていくために必要な 「自ら考える力」 「他者と対話する力」 「遠い世界を想像する力」 を養う多様な視点を提供する、 10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。 * 『SNSの哲学――リアルとオンラインのあいだ』 あなたに考えてほしいのは、「SNSをどう使うべきか」といったマニュアル的なことではなくSNSを使っているあなた自身が何者なのかという問いなのです。 承認・時間・言葉・偶然・連帯。SNSを使う私たちを描く新しい哲学の本。 10代の生活にすっかり溶け込んでいるSNSの利用をめぐるさまざまな現象――「ファボ」「黒歴史」「#MeToo運動」など――を哲学の視点から捉え直し、この世界と自分自身への新しい視点を提供する。若い読者に「物事を哲学によって考える」ことの面白さと大切さを実践的に示す一冊。 ーーー 【目次】 はじめに 1章 なぜSNSで承認されたいのか? 1 「SNS疲れ」の正体 2 私たちはなぜ承認を求めるのか? 3 相互承認の境地へ 2章 SNSにはどんな時間が流れているのか? 1 タイムラインに時間は流れていない 2 SNSに時間を作りだす 3 人間の生きる時間性 3章 SNSではどんな言葉が交わされているのか? 1 私たちはなぜ「つぶやく」のか? 2 「つぶやき」と炎上 3 言葉とルール 4章 SNSに偶然はあるのか? 1 SNSのアルゴリズム 2 アルゴリズムと偶然性 3 自分自身を創造する 5章 SNSで人は連帯できるのか? 1 政治に利用されるSNS 2 SNSがつむぐ連帯 3 つながりに力を与えるために おわりに リアルとオンラインのあいだをもっと考えるための作品案内 ーーー 四六判変形 ソフトカバー 144ページ 送料:300円
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『自分疲れ――ココロとカラダのあいだ』頭木弘樹
¥1,540
SOLD OUT
ーーー 正解のない問いを考え、多様な他者と生きるシリーズ「あいだで考える」が創元社より創刊されました。 ↓ 不確かな時代を共に生きていくために必要な 「自ら考える力」 「他者と対話する力」 「遠い世界を想像する力」 を養う多様な視点を提供する、 10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。 * 『自分疲れ――ココロとカラダのあいだ』 自分を好きとか嫌いとかに関係なく、 「自分がしっくりこない」「自分でいることになじめない」 というような違和感を覚えたことはないだろうか? なぜ、自分に疲れてしまうのか。 「自分」とは何なのか? 難病のカラダを持つ著者の ココロとカラダの探究ガイド。 難病の実体験に基づいたユニークな文学紹介活動を展開している著者が、「自分自身でいることに疲れを感じる」「自分自身なのになぜかなじめない」といった「違和感」を出発点にして、文学や漫画、映画など多彩なジャンルの作品を取り上げながら、心と体の関係性について考察していく。読者が「私だけの心と体」への理解を深める一助となる一冊。 ーーー 【目次】 まえがき 自分自身がしっくりこない 1章 「自分」とは「心」なのか「体」なのか? 2章 体の操縦法、心の操縦法 3章 体が変わると心が変わる 4章 心はいくつある? 体はいくつある? 5章 「食べられない」と「漏らす」──あなたの心と体を社会はどう評価するのか? 6章 分けないことで分かる──ココロとカラダのあいだ あとがき 弱い本 ココロとカラダのあいだをもっと考えるための作品案内 ーーー 四六判変形 ソフトカバー 160ページ 送料:300円
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ハンナ・アーレント、三つの逃亡 | ケン・クリムスティーン
¥3,960
ユダヤ人として戦争の世紀に生まれ落ち、現実に向かって“なぜ?”と問いつづける。不世出の政治哲学者ハンナ・アーレントの生涯を描いたグラフィックノベル。 22.2 x 16.5 x 2.3 cm 送料:300円
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ユートピアとしての本屋 | 関口竜平
¥1,870
一人で小屋を建てるところから始めた幕張の「本屋lighthouse」、反差別を掲げ、Twitterで絡んでくるアカウントに真っ向から意見を言うスタイルが尊敬を集めています。個人書店の在り方を模索しながら挑戦を続ける店主・関口竜平さんの単著が登場です。 ーーー たった一人で独立書店を立ち上げ、反差別をかかげた果敢な発言でも注目される「本屋lighthouse」の若き店主による単著。知への信頼が揺らぐ時代に、誰もが生きられる空間をつくるための実践と思考の書。 【目次】 はじめに 1 本屋になるまでの話――本屋になるまでの基礎はいかにして築かれたか 2 メディア/クリエイターとしての本屋 3 ひとりの人間としての本屋 4 本屋にとっての反ヘイト・反差別とは 5 差別は道徳では解決しない――構造性・交差性・横臥者 6 出版業界もまた差別/支配構造の中にある 7 セーファースペースとしての本屋 8 教室としての本屋 9 ユートピアとしての本屋 おわりに ーーー 四六判 ソフトカバー 256ページ 送料:300円