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不倫論 この生きづらい世界で愛について考えるために | 鈴木涼美
¥2,090
序章を読んだだけで既に面白い。不倫とは何か、人はなぜ不倫をするのか、そもそも結婚制度とは何か。 ーーー (出版社による紹介) 結婚制度の限界に 窒息しそうなすべての人へ。 加害なき不倫は可能か? 世間を敵に回しても緊急事態でも やめられない営みの文化的、衛生学的考察。 ──島田雅彦 断罪も美化もしない。 「不倫」に向けた眼差しがここまで あたたかい本を読んだのは初めてだった。 ──紗倉まな 一夫一妻制(モノガミー)を問い、不倫について考えているうちに、いつの間にか既婚者になっていた作家による、結婚の外側と内側から見た不倫考。 ー 【目次】 序 章 たかが愛人の戯言、それとも 第一章 不倫、愛人、純愛 第二章 絶望の不倫報道 第三章 婚外恋愛の現在地 第四章 女性作家の描く結婚の限界 第五章 愛人の本懐 終 章 この結婚社会の片隅で ーーー 四六判 ソフトカバー 288ページ 送料:300円
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【サイン本】新しい恋愛 | 高瀬隼子
¥1,760
普通あまり深く考えず曖昧なまま過ぎ去っていく人の感情、心の動き、そういうものをぐっと踏み込んで言語化していく面白さが前作『おいしいごはんが食べられますように』にも、今作にもあります。恋愛小説集だけど恋のときめきでもグロテスクな愛憎でもない短編5編。すごく良かったです。 ★サイン本です。一人一冊までです。 四六判 ハードカバー 192ページ 送料:300円
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シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか」問題」のこと
¥1,540
当店でも大ヒットした(まだ文庫版で売れ続けている)『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』の花田菜々子さん待望の新刊。恋愛に、家族のかたちに「普通」っていう概念必要?と問う実録私小説。「パン屋の本屋」店長を経て「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE」の店長として店を立ち上げる話も並行して進みます。今回も面白くて一気読みしました。本もたくさん紹介されてます。 【送料300円で全国発送】
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なぜオフィスでラブなのか | 西口想
¥1,980
店主が書いたちょっと長めの紹介文があります、ぜひ。パッと読みたい人は最初の段落だけでも。間違いなく面白い本です。 ↓ 本書は、文学と社会学の交差するところで繰り広げられる恋愛エッセイ。各章で紹介された作品がすべて読みたくなるという優れた書評としての性格も併せ持ち、さらに「オフィスラブ」という切り口を得たことでよりくっきりと時代が見えてくるという傑作だと僕は思います。随所にジェンダー、フェミニズム的視点が見られるのもいいんですよね。 例えば「東京ラブストーリー」のマンガ原作を論じた章を見てみましょう。 ー 1989〜90年というバブル真っ只中に連載。リカと完治、さとみと三上という二組のカップルを主人公に繰り広げられる物語です。性に奔放な主人公赤名リカについて 『リカには、日本型労働社会の牢獄にいる男たちの欲する「自由」が、オフィスラブというフィルターを通して一方的に投影されているのである』 著者のこの考察にまずシビれます。 そして 『バブル期のトレンディなイメージとは裏腹に、「貞操」、そして浮気される苦しみという、それはそれで古臭いテーマが「東京ラブストーリー」の基調をなしているのである』 と分析。映画『20センチュリー・ウーマン』や国際的なフェミニズム第二波の動きと日本における男女雇用機会均等法の施行などに触れつつ、この作品に描かれた「オフィスラブ」が内包する時代性を明らかにしていきます。 そのプロセスが本当に面白い。 ー これが11章と、なぜ著者がオフィスラブを取り上げているのかを全体のまとめ的に書いた章の計12章。 オフィスラブ真っ只中の人は参考書的に読めるだろうし、恋愛研究本が好きな人(僕もです)にはもちろんだし、会社経営している人は社員の福利厚生を考えながら読んでも面白いでしょう。仕事と人生の本でもあるから、就職活動を控えた学生さんにも勧めたいですね。 【送料300円】
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恋愛ってなんだろう? | 大森美佐
¥1,760
とても読みやすい対話形式。「恋愛って何?」「好きな人がいるって普通なの?」といった基本的な問いに始まり、性自認や恋愛的指向、性的指向、同意についてなどさまざまなテーマへと話が自然に広がっていき、自分や他者を尊重するために必要な知識が得られます。巻末に相談先・情報サイト、おすすめの本・マンガ・映画・ドラマがまとまっているのも良いです(そのリストも良い!)。著者の大森美佐さんは恋愛を社会学的に研究する研究者。中学生・高校生全員に配布したい良書。自分が中高生の時にもこんな本が欲しかった。 ー 本書は中学生の素朴な疑問から、知っているようだけどよくわからないテーマについて考える「中学生の質問箱」シリーズのなかの一冊。もちろん大人にもおすすめ。 四六判 ソフトカバー 224ページ 送料:300円
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『恋愛の授業』丘沢 静也
¥2,200
ーーー 「恋愛作法の達人になるのは、ふふ、無理だろうけど、「恋する私」や「失恋した私」をながめる眼鏡くらいは、手に入るかも」(「シラバス(2019前期)」より) 「恋愛学」と学生の間で呼ばれた都立大学の人気授業を書籍化! 恋愛に正解はない――だからそれは自分や他人について考える絶好の機会になる。 オペラ、文学、哲学、映画、ドラマなど多彩な素材から繰り出される問いの数々と、出席者の等身大の声でつくりあげられた異色にして極上の授業の報告。 金曜4限の「ドイツ語圏ドイツ文化論」、学生たちがつけたまたの名を「恋愛学」。2010年頃に始まったこの授業は、「彼(彼女)にも受講してほしい」と口コミで広がり、ついには参加者200名超にも及ぶ人気講義になりました。 《カルメン》や《ドン・ジョヴァンニ》などのオペラ、太宰治の恋文、ヴィトゲンシュタインの哲学、『存在の耐えられない軽さ』にドラマ『あまちゃん』まで、多彩な素材をもとに恋愛について考えます。 授業を彩るもうひとつの重要な要素が授業のリアクションペーパー、通称「紙メール」。「草食化」、「恋愛離れ」というレッテルを貼られがちな20代の等身大の声を導きの糸に、授業は縦横無尽に展開していきます。 恋は、がんばったからといって上手くいくものではありません。相手の気持ちはもちろん、自分の気持ちもコントロールできない。「私は、私という家の主人ですらない」(フロイト)のが人間です。コントロールできない局面でどうふるまうか――。恋愛に正解はありません。だからこそ恋について考えることは、「私」やコミュニケーションについて考えを深める、またとない機会でもあります。 「パルラ・バッソ(低い声で語れ)」、「捨恋」、「オイラー図」、「136問題(「伝えたいことが10あったとする。文字情報で伝わるのは1。声の調子や表情や身ぶりなどで伝わるのは3。残りの6は伝わらない」)」……ユニークで一度聞いたら忘れられない合言葉の数々。思わず自分の恋も語りだしたくなる? 感情揺さぶる〈実況中継〉講義。 ーーー 四六判 ソフトカバー 328ページ 送料:300円