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小尾俊人の戦後 みすず書房出発の頃 | 宮田昇
¥3,960
ーーー みすず書房の創業者、小尾俊人(おび・としと 1922-2011)は、敗戦の年23歳で復員し、その暮れに、焼け野原の東京で新しい出版社を始めた。 人脈はゼロで、日本の社会も混乱していた。そこから〈ロマン・ロラン全集〉や『夜と霧』の刊行にいたるまで、どんな試行錯誤と奮闘があったのだろうか。小尾青年はどのような出版を志し、どんな人間だったのか。 著者の宮田昇は、翻訳権を仲介する日本ユニ・エージェンシーを長らく率いた。その間、小尾と仕事で関わりながら、さまざまな局面で親交を深める。宮田は、少ない資料をつき合わせ、小尾の故郷に足をはこび、関係者を捜しだし、この出版人の等身大の姿を描きあげた。読者はきっと、つねに時代と向き合おうとした小尾が戦後史のなかにきちんと位置づけられ、それによって物語の地平が広がるのを発見するだろう。 小尾の日記「1951年」と、月刊「みすず」初期の「編集後記」を併録する。みすず書房創立70年記念出版。 ーーー 四六判 ハードカバー 448ページ 送料:600円(レターパックプラス)
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デザインとヴィジュアル・コミュニケーション【新装版】 | ブルーノ・ムナーリ
¥3,960
ーーー 1967年、ムナーリがハーヴァード大学に招かれて行った「ヴィジュアル・スタディーズ」の授業50回の講義録。 さまざまな国からやってきた学生たちを前にして、ムナーリは考えた。視覚伝達には、文化を超えて了解できる「原理」があることを、授業を通して理解してほしい、と。 学生たちの探究心に応じ、多様な角度からのスタディを考案してゆく、デザインの名人ムナーリの画期的な教授法がこの一冊に。永遠にユニークで役に立つヴィジュアル・コミュニケーションの教科書、待望の復刊。 ーーー 四六判 ハードカバー 384ページ 送料:600円(レターパックプラス)
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モノからモノが生まれる | ブルーノ・ムナーリ
¥3,960
ーーー 「企画するのは、そのやり方を知っていれば簡単なこと」と、さらりムナーリは言い切る。本書では、その言葉に応えるために、料理にはじまり家具、アクセサリー、子供のためのおもちゃや本、車、建築など、さまざまな種類のモノについて、その具体的成功例・失敗例を取り出し検証しながら、企画設計の方法論を明快に示してゆく。 優れて機能的で美的、いつしか長く愛されつづけている無名の日用品に「本質的なモノ」という言葉を向けるムナーリからは、〈デザイン〉の社会的役割、〈デザイナー〉の職能への期待と情熱が伝わってくる。 ーーー 四六判 ハードカバー 392ページ 送料:600円(レターパックプラス)
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ファンタジア | ブルーノ・ムナーリ
¥2,640
ーーー デザイナー、芸術家、詩人、発明家、美術教育家……天衣無縫な創造活動を通し、驚きと気づきにあふれたモノたちを生み出しつづけたイタリアの異才、ブルーノ・ムナーリ。 創造力ってなに?——この、誰もが知りたい謎かけのような問いに挑んだのが、われらが先生、マエストロ・ムナーリだ。茶目っ気たっぷりに目を輝かせ、引き出しから多種多彩な図版をつぎつぎ取り出しながら、鮮やかな切り口で、新しいものが生まれ出るまでのメカニズムを分析・解明してみせる。 創造力、発明、想像力、そしてもうひとつの人間の能力《ファンタジア》。これらの力を自由に働かせることができれば、人はみんな《クリエイティヴ》になる——この本には、造形のファンタジスタ、ムナーリが培った《クリエイティヴィティ》を育て活用する方法、幸せをもたらす創造のヒントがつまっている。 「あ、ひとつだけお忘れなく。みんなにも、教えてあげること——」 ーーー 四六判変型 ハードカバー 224ページ 送料:300円
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キッド 僕と彼氏はいかにして赤ちゃんを授かったか | ダン・サヴェージ
¥3,520
ーーー 同性カップルが養子縁組によって子どもを迎えるまでの事の次第を等身大で綴った痛快ノンフィクション。 ダンとテリーはゲイのカップル。オープン・アダプション(開かれた養子縁組)で子どもを迎えようと決めた二人だが、男二人で「育ての親」になるという挑戦に加え、「生みの母親」であるホームレスのパンク少女メリッサの事情も絡んで、縁組成立まで一喜一憂の道のりに……。前例のないさまざまなステップを踏破して、ついに愛する息子D・Jの親になるまでの自身の体験を、機知とユーモアたっぷりに語る。 自虐&下ネタ満載で(その実、真摯に)経験を語り、同性愛への偏見に対しては辛辣な皮肉の乱れ撃ち! この愛すべき著者は、世界的なムーブメントとなったIt Gets Better Projectの発起人にして「アメリカで最も有名な同性愛者の権利擁護活動家の一人」(ハフィントンポスト)。 何が人を親にするんだろう、家族って何だろう──読み進むほどにページを繰る手がもどかしいほど加速する、新しいかたちの家族の誕生物語。 【書評】 河野聡子氏(西日本新聞 2016年10月9日) 「内容は真摯で重い。しかし随所に著者のシニカルな冗談が炸裂するため、思わず笑ってしまうのである(…)私たちはどんな存在でも人と人のつながりの中で生きている、そのことに改めて思いを馳せさせるすぐれた本」 ーーー 四六判 ソフトカバー 408ページ 送料:300円
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爆弾犯の娘 | 梶原阿貴
¥1,980
脚本家・女優の梶原阿貴さんは、実は父親が指名手配の爆弾犯で、幼少期に逃亡・潜伏生活を余儀なくされていたのだった。読みました。他の人には書けない迫真のノンフィクション。ページを繰る手が止まらない一冊。 四六判 ソフトカバー 288ページ 送料:300円
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NEUTRAL COLORS 6 【トートバッグ付き】
¥3,300
インディペンデント雑誌NEUTRAL COLORS(ニュー・カラー)の第6号。テーマは「滞在」。観光で立ち寄るのでもなく、移住でもない、ある一定期間留まった時に起こる、静止したような時間と、偶然隣あった人との関係について。 ★ゴールドカラーの限定トートバッグ付きです ーーー ホーチミンではなにもしない滞在をし、捨てる物でプロダクトをつくる「Nem Space」を訪ねました。 アムステルダムの活版印刷所に滞在し印刷したのは、デザイナーの平山みな美さん。 吉田勝信さんとは山で採取した土でインクを制作し、シルクスクリーンで1枚ずつ手刷りしました。 デレク・ジャーマンの庭に思いを馳せ、on readingでは11日間滞在し雑誌をみんなで編みました。 名古屋みなとに滞在する長島有里枝さんに密着し、NC編集部で滞在制作する写真家を受け入れました。 滞在とは?表紙にも書きましたが、とても不思議な感情でした。 「滞在で感じるあの滞在で感じたあの特別な時間はなんだ」 いつかの滞在を思い出したり、未来の滞在に思いを馳せられるような内容になっています。 ーーー B5 ソフトカバー 276ページ 送料:300円
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『LOCEKT』第7号 CINEMA ISSUE
¥2,200
写真も中身もすごい、インディペンデント旅雑誌『LOCKET』の映画館特集です。10周年記念のリソグラフポスター付きです。 ーーー 荒野はきっとここにある──明滅する世界を彷徨うように映画館を旅しました。インドでもっとも豪華な映画館から、建築の巨匠ゆかりの映画館へ。写真家はルーマニアで美しい瞬間を瞳に焼きつけ、ウクライナで爆発音に耳をすませます。 石川直樹、奥山大史、佐々木美佳、済東鉄腸、上川周作、フー・ティエンユー、児玉浩宜、塚田ゆうたなど豪華面々も登場。今号もオフセット印刷は長野県松本市の藤原印刷による「心刷」です。第3号以来のコデックス装がカムバック。創刊10周年を記念してリソグラフポスターも投げ込みます。 真っ当でいてオルタナティブなインディペンデントマガジンが、いまここから荒野へいざないます。 ーーー ◉インド/ピンクシティに見る夢(土田 凌*表紙撮影) ◉インド/ル・コルビュジエが見た夢 ◉ルーマニア/おとぎの国のヴィクトリア(塩川雄也) ◉ジョージア/この国で、この部屋で、この映画で ◉トルコ/瞬きのアナトリア ◉ウクライナ/映画館が閉ざされた街で(児玉浩宜) ◉ボリウッドの東で喜怒哀楽(佐々木美佳) ◉追憶の映画館(アイザワディーン) ◉精神の荒野はどこにある(済東鉄腸) ◉ある男、映画館にて(上川周作) ◉ようこそようこそ映画館へ(jig theater、金星シネマ) ◉まちがいさがし 映画館篇(町田ヒロチカ) ◉隣の国の映画館(フー・ティエンユー) ◉ロケットペンダントの中には #1 ◉旅を書く(鈴木優香、中道智大、石川直樹) ◉背骨の旅人 #7(奥山大史) ◉いまではないいつか #3 ハワイ ◉雑誌発、ZINE経由、漫画行(塚田ゆうた) ◉創刊10周年記念投げ込みリソグラフポスター(Yunosuke) ーーー 送料:300円
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『LOCKET』 第6号 SKI ISSUE
¥2,200
ーーー 独立系旅雑誌『LOCKET』第6号は旅人のためのスキー特集です! 世界地図から空白部が消え、「秘境はなくなった」といわれてもなお、銀白部が存在します。白銀の世界に目を凝らせば、未知の国では普遍のスキーが見つかり、見知った国では未知が広がっていました。 イランとトルコで滑り、ノルウェーと韓国で歴史を遡り、台湾で廃墟を探します。久栖博季、石川直樹、マイク・エーブルソン、金本凜太朗、久保康友ほか豪華面々に協力いただきました。 今号もオフセット印刷は長野県松本市の藤原印刷による美しい「心刷」です。さらに一部ページは石川県金沢市の石引パブリックで自らリソグラフ印刷。 真っ当でいてオルタナティブなインディペンデントマガジンから、新たな視点を問いかけます。 【目次】 001 定年退職発、 マクドナルド経由、雪山行き 004 CONTENTS 006 鳥になりたかった!(久栖博季) 008 極地の移動手段(石川直樹) 010 イラン/ペルシャ雪を誰も知らない 034 イランからの手紙 036 トルコ/アナトリアのB面 060 体験を創造するスキーチェア(マイク・エーブルソン) 064 暇を持て余した神々の遊び 066 ノルウェー/原始のスキーヤー(塗木拓朗) 076 韓国/雪を駆けた馬 081 スキーヤーの肖像(宮村真一) 097 唄い踊るスキー、日本伝来の地で(高田民謡保存会) 102 猪熊弦一郎を見上げて(井上奈奈) 104 猪谷六合雄と汽水空港(モリテツヤ) 108 中谷宇吉郎の雪跡 116 台湾/南国にとけたスキー場(堤 大樹) 126 地球の滑り方 カザフスタン(稲村航平) 129 或るゲレンデ(金本凜太朗) 145 背骨の旅人 第6回 久保康友 152 INFORMATION 153 いまではないいつか 第2回 トルコ 160 まちがいさがし スキー篇(町田ヒロチカ) ーーー 本文160ページ・B5変型(h237 × w182mm) 送料:300円
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占星術の文化誌 | 鏡リュウジ
¥3,080
ーーー 占星術に対して客観的な立場を保ちつつ、占星術が文学・美術・音楽など文化にどのような影響を与えてきたのかを書いた本。「占星術を知らないとシェイクスピアもルネサンス絵画もわからない」という言葉、本書を読むと納得します(読みました)。 予備知識なく「占星術ってどういうものなんだろう?」という疑問を持つ人におすすめ。 ーーー 四六判 ハードカバー 334ページ 送料:300円
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るきさん(新装版) (単行本) | 高野文子
¥1,760
るきさんと友人えっちゃんの独身生活を描いた、高野文子さんによるフルカラーの漫画。1988〜92年にHanakoで連載された、いつまでも色あせない傑作。見開き全体で完璧なまとまりがある色使いの巧みさをぜひ感じてほしいです。ほがらかなるきさんの日常は、読んでいると心にさわやかな風が吹くようです。文庫もありますが絵を堪能したい方はサイズの大きい単行本がおすすめ。 送料:300円
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ICHIKO AOBA 15th Anniversary Book
¥2,000
ーーー 活動15周年を記念し、2025年1月に京都と東京で開催されたコンサートの密着ドキュメント。 舞台裏や各公演のレポート、公演直後のインタビューまでを取材した記念本です。 コンサートレポート・インタビュー:橋本倫史 写真:野田祐一郎 装丁デザイン:佐藤裕吾(二ツ目) 目次 はじめに Day1 京都 2025年1月13日 Day2 東京 2025年1月20日 Day3 東京 2025年1月23日 Interview 公演を終えて 2025年2月1日 B6サイズ/158ページ 出版 阿檀書房 ーーー 送料:300円
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グンマ コンプレックス
¥1,500
群馬県邑楽町出身で太田高校→東大建築科と進み現在は建築専門の出版社で働く神谷彬大さんが自主制作した、建築と都市を中心に群馬を考える写真&エッセイ。まずA5横の判型を生かした建築写真の数々が素晴らしく、良質な群馬の建築写真集として楽しめます。写真に一言ずつ添えられたコメントも味わいが深まります。エッセイでは自らが感じたコンプレックスやカルチャーショックについて分析しており、こちらも興味深いです。群馬ローカルZINEの良作。 企画・文章:神谷彬大 撮影・デザイン:岡本章大 ーーー A5横 中綴じ 48ページ ーーー 送料:300円
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ADM Asia's own unhinged club culture | Soi48
¥4,400
DJユニットSoi48がアジア各国のダンスミュージックの現場をとらえたバキバキにかっこいい写真集が入荷!紙面からエネルギーが伝わってくる一冊。印刷も綺麗だし、丸ごとシュリンクされた装丁も最高です。 ADM(Asian Dance Music)はアジア各地に分布するエレクトロニック・ダンスミュージックのことで、音楽の様式だけでなく、夜遊びの作法や空間デザイン、照明なども含めた文化全体を指す。均質化する世界のなかで輝きを放つ、地域独自のスタイル、創意工夫、情熱。それらをビジュアルで伝える写真集。 257mm × 182mm 中綴じ 228ページ(オールカラー) 送料:300円
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どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集 | ジョーダン・ピール=編
¥5,280
『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールが編集したブラック・ホラー短編集。3編試し読みしましたがどれも読み応えのある作品でした。デカくてアメリカのハードカバーのような装丁。カバーの印刷が凝っていて写真で見る以上にモノとしての訴求力が高いです。少し高いですがそのぶんの価値あり。 ーーー 恐怖が、再定義される── 『ゲット・アウト』の監督・ジョーダン・ピールが送る 黒人作家たちによる恐怖の最前線 【ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞受賞/世界幻想文学大賞最終候補作】 『ゲット・アウト』『アス』『NOPE/ノープ』で世界に衝撃を与えた映画監督・脚本家ジョーダン・ピールが編集を手がける、全編書き下ろしによるブラック・ホラー短篇集。 本アンソロジーに収録された19の作品では、奴隷制度の記憶、公民権運動のトラウマ、移民としての分断されたアイデンティティ、そして現代社会の見えざる暴力など、超自然の恐怖だけでなく、アメリカ社会に深く根を下ろした不正義や歴史的暴力といった“現実”の〈悪夢〉が描かれる。 作家陣には、N・K・ジェミシン、ンネディ・オコラフォー、レベッカ・ローンホース、タナナリーヴ・ドゥーら国際的に高く評価される作家たちが名を連ね、新進気鋭の書き手も多数参加。また、ジョーダン・ピール自身による序文も収録されている。 ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞を受賞したほか、Esquire、CrimeReads、シカゴ公共図書館の「年間ベストブック」にも選出された。 また、英・ガーディアン紙は「今年最高のアンソロジーであるだけでなく、時代を超えて語り継がれる一冊」と絶賛している。 ブラック・ホラーの最前線を記録する、必読のアンソロジー。 あなたがまだ見ぬ恐怖が、ここにある── ーーー A5判 ハードカバー 534ページ 送料:600円(レターパックプラス)
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リミナルスペース 新しい恐怖の美学 | ALT236 =著、佐野ゆか =訳
¥3,740
ーーー 新しいインターネット美学、〈リミナルスペース〉のすべて。 その誕生の過程と影響を、膨大なビジュアルとともに体系的に掘り下げる初の書籍、待望の翻訳! 人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、寂れたショッピングモール、無機質な地下鉄の駅……。 こうした日常で目にする光景の中に、不穏さと不気味さ、そして抗いがたい魅力を見出す「リミナルスペース」は、インターネットを中心に爆発的に広がった、2020年代を代表する美学的ミームです。 例えば、社会現象となったウォーキングシミュレーターゲーム『8番出口』は、リミナルスペース的な世界観の代表的な作品と言えるでしょう。 本書で取り上げるのは、映画『シャイニング』のかの有名な長い廊下、インターネット怪談の「バックルーム」、ヴェイパーウェイヴ音楽、ブルータリズム様式の巨大建築、さらにはマグリットの絵画など。時代や分野を縦横無尽に横断しながら、リミナルスペースの美学はそこかしこに息づいています。 リミナルスペースが引き起こすのは、ただの不安な感情ではありません。 人々の記憶と想像力に深く共鳴し、心の奥底にまで響く感覚を呼び覚ますのです。 リミナルスペースの何が怖いのか? なぜ私たちはリミナルスペースに魅了されるのか? 新しい「不安と恐怖の美学」の誕生の過程とその影響を徹底的に掘り下げる、リミナルスペース“解体新書”。 この一冊を手に取ることで、あなたの周りに潜む「異質な空間」の恐怖と魅力を、新たな視点で再発見することができるでしょう。日常の中に潜む非日常を感じたい方、アートや映画、ゲームに興味がある方にとって、必読の一冊です。 ■本書の特設サイトでは、本文の抜粋や言及されている作品を紹介しています。 https://www.filmart.co.jp/liminal/ ーーー B5判変型 ソフトカバー 192ページ 送料:300円
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宇宙・肉体・悪魔【新版】
¥2,970
ーーーーーーーーーー 出版社による紹介文 ーーーーーーーーーー 「史上もっとも偉大な科学予測の試み」(アーサー・C・クラーク)。イギリスの生物・物理学者バナールが1929年、弱冠27歳の折に発表した先駆的な人類未来論。書名の「宇宙・肉体・悪魔」は、これまで人類の妨げとなってきた物理的、生理的、心理的な3つの制約を指している。これらのくびきを解き放つため、未来人はロケットを開発して宇宙に進出、その過程で自らの肉体を工学的に改造しつつ機械と融合し、従来の生物を超越した存在へと進化していくだろうと予言する。1世紀近く前の小著ながら、宇宙開発、遺伝子工学、AIによるシンギュラリティー問題など、先端的なテーマがすでに内包されており、その先見性を裏付けている。また、本書が説く宇宙植民島(スペースコロニー)や改造人間(サイボーグ)、群体頭脳などのアイディアは、ステープルドンやクラークらを通じて、小説から映画に至るのちのSF作品に多大な影響を与えたことでも知られる。いまなお読む者を刺激してやまない科学史に残るラディカルな古典。巻末に「新版への解説」(瀬名秀明)を収録。 著者 J・D・バナール 訳者 鎮目恭夫 サイズ:四六判 タテ188mm×ヨコ128mm ページ:136ページ 送料:300円
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ミシンは触らないの【サイン本】| 中前結花
¥1,870
私家版エッセイ集『ドロップぽろぽろ』も、商業デビュー作『好きよ、トウモロコシ。』もとても良かった中前結花さんのエッセイ集です。oyasmurさんの装画と名久井直子さんの装丁も良いです。サイン本で入荷しました。 B6版 ソフトカバー 256ページ 送料:300円
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ニッポンの移民——増え続ける外国人とどう向き合うか | 是川夕
¥1,012
ーーー 移民で日本はどう変わるのか? 増え続ける外国人に対し不安の声は多い。この国の未来を冷静に議論するために、第一人者がデータに基づいた基礎知識を伝授する。 ー 少子高齢化による労働力不足や、流動的な世界情勢を受け、 近年日本に多くの外国人がやってくるようになった。2070年には、人口の約10%に達するとも言われる。それに対し、 治安や社会保障に関する不安の声は多く、 排外主義も台頭している。 移民は日本にとって救世主なのかリスクなのか? 日本は欧米のように分断されるのか? 移民なしではこの国はもたないのか? 第一人者が、エビデンスを基に、 移民政策の歴史と未来について考察。移民をめぐる議論に一石を投じる。 ーーー 新書 256ページ 送料:300円
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建築造形のスタディ かたちの構成・操作・展開
¥2,640
SOLD OUT
ーーー 建築のすべての構成要素の基本となる「かたち」についての入門書。かたちの図形的特徴やプロポーションの扱い、かたちの組み合わせ方や配置と変形技法、それらをひとつの建物としてみた時の空間の効果を、古代~近代・現代の豊富な実例とともに図解する。建築的な考え方が身につき、感覚に頼らないロジカルな設計を促す。 ーーー B5変型 ソフトカバー 128ページ 送料:300円
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増補改訂版 Film Analysis 映画分析入門 | マイケル・ライアン/メリッサ・レノス
¥2,970
ーーー ショットを読む力が、 あなたの眼を一変させる。 より深く、よりおもしろく。 映画分析・映画批評の最初の一冊、待望のリニューアル。 豊富なカラー図版とテキストで、映画史に残る名作の秘密を解き明かす。 シナリオの意図、演出の狙いから、背後にある思想や社会的文脈まで。 映画をもっと楽しみ、語りたい人のための、最良の入門書。 増補改訂版では「第二部 映画の精読」を新規収録。黒澤明、スタンリー・キューブリック、ウォン・カーウァイ、アニエス・ヴァルダ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ──時代を超える名作を徹底的に読み解き、表現の核心に迫る。 加えて、第一部・第三部にも全面的に改訂・再構成が施され、各章に新たな映画作品の分析を追加。 巻末には「映画分析のための用語集」を新規収録している。 現代にあわせてアップデートし、作品例とカラー図版も大増量した「映画分析入門」決定版。 ーーー A5判 ソフトカバー 320ページ 送料:300円
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カフカの日記【新版】1910-1923 | 著者:フランツ・カフカ、編者:マックス・ブロート
¥5,500
ーーー 〈日記を読んで心を動かされる。これは今のぼくに、もはや少しの確信もないせいだろうか? あらゆるものがぼくには仮構であるように見える。他人のどんな言葉も、ぼくがたまたま見たどんな光景も、ぼくのなかのすべてのものを、忘れていたものやまったく無意味なものですら、別な方向へ転がしてしまう。ぼくは前にそうだったよりも確信がなく、ただ生命の力だけを感じている。そしてぼくは意味もなく空っぽだ。ぼくは本当に、夜、しかも山のなかで迷ってる羊か、もしくはその羊のあとを追いかける羊のようなものだ。こんなに見捨てられていながら、それを嘆き悲しむ力を持っていないのだ〉(1913年11月19日) カフカの研ぎ澄まされた五感が捉えた日常、それを受けとめるカフカの心の世界。書くことへの思い、フェリーツェはじめ女性への苦悩、父との葛藤、不眠の苦しみ、ユダヤ人社会のこと、詳細な夢の描写、さまざまな創作スケッチ… そのすべてはカフカの文学に連なり、それ自体が文学になっている。 新潮社版『決定版カフカ全集』(全12巻)の第7巻(1992)を底本に、日記文学の金字塔を、カフカ没後100年の2024年、新たに世におくる。 ーーー 四六判 ハードカバー 570ページ 送料:600円(レターパックプラス)
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手話を生きる 少数言語が多数派日本語と出会うところで | 斉藤道雄
¥2,860
ーーー 手話という少数言語。手話が存在することによって、聞こえない子——ろう児は、ろう児として、そのままの自分で、聞こえる子とおなじように学び、遊び、よろこび、悲しみ、育つことができる。日本語と対等の力をもつ手話という言語があるから、聞こえないことは障害ではなく、むしろ少数派なのだといえる。 日本のろう者・ろう児の母語である「日本手話」で授業を行い、手話と日本語のバイリンガル/バイカルチュラルろう教育を実践する日本初にして唯一の学校、明晴学園。著者はジャーナリストとして前進であるフリースクールの立ち上げから関わり、のちには明晴学園の内側に身をおいて日本手話と日本語、ひろく言語の世界に思いを向けつづけてきた。 ろう教育の歴史、手話という言語が乗り越えてきた、そして今も向き合っている困難、言語学からみる手話、人工内耳など近年の最新動向……ろう者・ろう児とその親、教育者、日本手話の話者・通訳者、手話言語学の研究者など多方面へのインタビュー、欧米の事例や研究成果、国内外の文献、そして何より「手話を生きる」子どもたちのことばをとおして、過去から未来へ現在進行形で変わりつつある手話の世界を描く。 ーーー 四六判 ハードカバー 272ページ 送料:300円
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ぼくの美術帖【新装版】| 原田治
¥2,970
ーーー ルネサンスのティツィアーノに20世紀のデュフィ。画品薫る挿絵画家たち——小村雪岱、木村荘八、宮田重雄。鏑木清方のわけても挿絵的な小品を愛し、鈴木信太郎の絵に生命力の発露をみる。と思えば、1950年代アメリカのカートゥニストたち、北園克衛のグラフィックデザイン、そして抽象画家・川端実… 作家・作品の多様さからもわかるとおり、美術史家による「絵画の見方」指南とはまったく異なる新鮮なまなざしがアートを巡る旅へと誘う。さらに、縄文土器から戦国時代の兜、豊国、国貞ら浮世絵師たち、宗達、鉄斎、劉生と縦横に渉り、日本民族の縄文的美意識の系譜を探る〈OSAMU版・日本美術史〉。アートへの愛が溢れる美術エッセイ。 ーーー 四六判 ハードカバー 240ページ 送料:300円