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アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力 | イターシャ・L・ウォマック

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テクノロジー、未来、宇宙と黒人文化が結びついたムーヴメント「アフロフューチャリズム」。1992年に批評家、マーク・デリーによって名づけられたこの概念は、現在もなお映画・小説・音楽などのポピュラー・カルチャーのなかに見出すことができます。

たとえば『マトリックス』、『スタートレック』、『スペース・イズ・ザ・プレイス』といった映像作品、サン・ラー、ジョージ・クリントン、リー・スクラッチ・ペリー、マイルス・デイヴィス、ジャネール・モネイ、フライング・ロータスなどが実践している音楽、オクテイヴィア・E・バトラー、サミュエル・R・ディレイニー、ンネディ・オコラフォー、N・K・ジェミシンらが記した小説など、さまざまなジャンルにおいて黒人文化と未来的表象が結びついたアフロフューチャリズム的表現はおこなわれており、あらゆる表現を横断する大きな思想・ムーヴメントといえます。

著者のイターシャ・L・ウォマックは映画・音楽・小説・美術・コミックスなどの実例と、当事者たちへのインタビューから、アフロフューチャリズムは「想像力、テクノロジー、未来、解放の交差点」であり、「SF、歴史小説、思弁小説〈スペキュレイティブ・フィクション〉、ファンタジー、アフリカ中心主義〈アフロセントリシティ〉、マジックリアリズムといった要素を非西洋的な思想と結びつける」思想だと定義づけます。

また、本書ではアフロフューチャリズムは表現の分野に限られたものではなく、フェミニズムや社会運動、あるいは個人の生き方にも影響を及ぼす、現実を変革する思想であることにも触れています。単なる文化的な潮流としてだけではなく、そこに通底する想像力の萌芽が、彼/彼女たちを突き動かし、過去を乗り越え、未来を書き換える思想としての広がりを見せているのです。

人種、民族、社会による制限を打破し、個人が自分らしくあるために力を与え、自由を得るための思想「アフロフューチャリズム」。日本ではじめて網羅的にこの思想を解説した、今後参照されるべき古典です。

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1992年に私がアフロフューチャリズムという言葉を作った時、イターシャ・ウォマックのような若き文化批評家が、この言葉を独自のものにするなど、まったく予想もしていなかった。現在の政治に重点を置き、読みやすく書かれたこの本に誘われ、私たちは知的ワームホールを通り、暗黒物質がとうとう可視化された宇宙へと突入するのだ。
――マーク・デリー(文化評論家、「アフロフューチャリズム」提唱者)

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【目次】

イントロダクション
01|進化するスペース・カデット
02|「ブラック」という名の人間のおとぎ話
03|プロジェクト・イマジネーション
04|火星調のマザーシップ─アフロフューチャリズムと音楽
05|現代のマーメイド/マーマンをめぐるアフリカ的宇宙─アフロフューチャリズムと宇宙神話
06|宇宙の中の聖なる女性(ディヴァイン・フェミニン)─アフロフューチャリズムとフェミニズム
07|未来を記して─アフロフューチャリズムと文学
08|絵具とピクセルで描かれたムーン・ウォーカー─アフロフューチャリズムとヴィジュアル・アート
09|タイムトラヴェラーのための時計─アフロフューチャリズムとタイムトラヴェル
10|超現実的な日常─アフロシュルレアリスム
11|変革の担い手─アフロフューチャリズムとアクテヴィズム
12|未来の世界
訳者あとがき
解説

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四六判 ソフトカバー 272ページ

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