
ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理) | 関口涼子
¥1,760 税込
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フランス在住でフランス語で文筆活動をされている著者関口涼子さんが、レバノン・ベイルートでの滞在をもとに、「食」を軸にして文化、歴史、国民性など多面的に、日本やフランスとの比較も交えながら掘り下げた321の断章的エッセイ。ある都市での滞在をここまで豊かな文章に昇華できるその視点・洞察・筆力に脱帽せざるを得ません。「世界の見方」を知る本。
ベイルートは僕にとっては心惹かれる都市です。レバノン料理は中東でもトルコと並んで最も料理の美味しい国のひとつと言われますし、かつてパンナム航空のアテンダントとして世界の都市を回っていた大叔母が「最も好きなのはベイルート」と語っていたのがとても印象に残っています。内戦前の「中東のパリ」と呼ばれたベイルートを見てみたかったなと思います。かつて中東を旅した際に、隣のシリアで迷った末にレバノンに足を伸ばさなかったことが未だに悔やまれます(ダマスカスからベイルートまでは100kmほど)。そのせいで長年そのままの宿題みたいになってます。
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カタストロフを生き抜く食の力と、心揺さぶる街の記憶。五感のアーカイブとしての料理を描く珠玉のルポルタージュ・エッセイ。
「料理の話をしてください」。戦争の傷跡が色濃く残る街で、翻訳家・作家の著者は人々が語る食べ物の話を聞く。多彩な声と仕草で語られる物語は、万華鏡のように街の肖像を描き出す。異なる民族、宗教、文化をもつ人々が一堂に会する理想の食卓は可能なのか。ベイルート、パリ、東京を往還しながら紡ぐ、多様性に満ちた「食」の思考。
フランスで刊行され高く評価された作品を著者自ら邦訳した待望の書。
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四六判 ソフトカバー 280ページ
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