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日記の練習 | くどうれいん

¥1,870 税込

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くどうれいんさんの初めての日記本。「日記の練習」と「日記の本番」という構成もおもしろいです。

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(出版社による紹介)

小説、エッセイ、短歌、絵本と幅広い創作で注目される作家、くどうれいんさん。その創作の原点は「日記」にありました。そんな彼女の日記の初の書籍化が本書『日記の練習』です。

日々の短文日記=「日記の練習」と、それをもとにしたエッセイ「日記の本番」をとおして浮かび上がる、作家くどうれいん一年間の生活と思考と情動とは。書かなかった日も、あまりに長くなってしまう日も、それこそが日常のなかの日記なのです。



本書より~「日記の練習」をはじめます~抜粋

書くと生活はおもしろくなるということをひとりでも多くの人にわかってほしい。そういう話をたまたま担当さんとしていて、それでこんな連載をはじめることになった。わたしと同じように日記と向き合えば、日記に挫折することはきっともうない。(その代わり、残念ながらたぶん継続力もたいして身につかない。)

 日記に対する新しい指南書になれば、と担当さんに言われたけれど、正直そうするつもりはあまりない。わたしのこれは日記。あなたのそれも日記。日記と言い張ることができればどんなものでも日記なのだから、だれかに教わる必要はない。けれどもしかすると「これが自分の日記だ」と言い張ることがいちばんむずかしいのかもしれない。だから、「日記の練習」をはじめることにした。

 わたしの日記を公開することで、なんだこれでいいのか、こんなんでいいならわたしだって書ける、わたしのこれだって立派な日記だ!と思ってもらって、そうしていろんな人の日記が読めるようになったらいいなと思う。

 日記の断片がたまに姿を変えて作品の一部になることもある。わたしは仕事としてしゃんとしたエッセイを書くときに、日記をがしゃんがしゃんとくっつけて書くような作りかたをすることがあるので、せっかくなので月に一度はひと月の日記を振り返ったすこし長めの「日記の本番」も書いてみようと思う。

 あなたの日記はもうはじまっている。「これが自分の日記だ」と胸を張って言うことができるように。わたしといっしょに、「日記の練習」をはじめましょう。

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四六判 ソフトカバー 256ページ

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